前屈が出来ない人は要注意!ハムストリングス(もも裏)の硬さを放置できない理由|起こり得る不調は
長座が苦手な人、骨盤を立てて座ることがきつく感じる人、股関節が硬い人。そんな症状の人は、もも裏の筋肉であるハムストリングスが硬くなっているかもしれません。今回はハムストリングスの硬さと様々なデメリット、そしてストレッチ法についても紹介します。
ハムストリングスとは?
ハムストリングスとは、太ももの裏側に付着する筋肉群のことをいいます。股関節は比較的硬さが分かりやすいですが、ハムストリングスの硬さは普段の生活の中ではなかなか気付きにくい部分ですのであまり気にした事がない人もいるかもしれません。しかし、ここの部分が硬いまま放置しておくと、体に様々な悪影響が起こってしまう可能性があります。
ハムストリングスが硬いと起こる症状とは?
1.長座の姿勢で座れない
2.腰や背中が丸まりやすい
3.膝が伸びにくい
4.腰痛を引き起こしやすい
5.膝痛を引き起こしやすい
6.前屈が出来ない
7.ケガをしやすい
8.股関節が硬くなる
9.代謝が悪くなる
ハムストリングスが硬くなると長座で骨盤を立てたまま座ることが難しくなってしまいます。座ると体が後ろに倒れそうになり、キープするのがやっとの状態。骨盤が後傾してしまっているためハムストリングスが硬いままで前かがみの姿勢をとろうとすれば腰痛を引き起こしやすくなります。さらに股関節を曲げる動作に影響してしまうため、腸腰筋など股関節を屈曲させる筋肉も弱くなりがちです。また、ハムストリングスの硬さは膝も伸びにくくしてしまうため膝に負担をかけるような歩き方になり、膝痛の原因にもつながってしまいます。
ハムストリングスはなぜ硬くなるの?
原因の多くが動かな過ぎや姿勢の悪さです。特に机の上でパソコンを使う時間が長い人に起こりやすいのですが、猫背、前屈みの姿勢を長時間とり続けることで骨盤が後傾してしまい、背中の筋肉やハムストリングスを硬くしてしまいます。長時間このような姿勢になる事が多く、あまり体を積極的に動かしていなかったという人は、将来の自分の体のためにもぜひストレッチを継続して行って硬さを解消していきましょう!
ハムストリングスを柔らかくするストレッチ
背中まわりのストレッチ
背中まわりの硬さはハムストリングスの硬さにも影響します。まずは背中を気持ちよくほぐしていきましょう!
1.両膝を立てて仰向けになる。
2.体の向き全体を左側にし、骨盤がずれないように脚を揃える。
3.両腕を長く横に伸ばし手を合わせ、肘は伸ばしておく。
4.上の手を半円描きながら後方へ移動させ、長く伸ばし30秒キープする。この時骨盤が動いてズレないよう元の位置のまま固定しておく。
5.再び半円を描きながら来た道を戻るようにして手を合わせる。(右側も同様に)
背中まわりとハムストリングスを同時に伸ばすストレッチ
1.椅子を用意する。
2.両手は椅子に置いて、肘が伸ばせるところまで離れた位置に立つ。
3.背中を丸めないように長く伸ばしたままゆっくり股関節から90度くらい倒れ、背中と腿裏側を伸ばし、30秒キープする。
ハムストリングスを伸ばすストレッチ
背中をほぐしてからハムストリングスのストレッチを行う方が伸ばしやすくなると思います。ここからはさらにハムストリングスに重点をおいてストレッチしていきましょう。
1.椅子の上に骨盤を立てて背筋を伸ばし、浅く座る。
2.片足の膝を伸ばしてつま先を上に向ける。
3.背筋は長いまま、伸ばした足に上半身を近づける。
4.伸びを感じられたら30秒キープする。(反対側も同様に)
AUTHOR
君嶋瑠里
2017年、会社員の仕事で心身共に疲弊していた頃、インストラクターの友人の紹介がきっかけで知った綿本彰氏のスタジオを訪れ、師事する。パワーヨガ、ラージャヨガ、その他様々な瞑想法を学び、2018年、同氏の指導者養成講座を修了し、ヨガインストラクターに。日常に活かせるヨガをテーマに実践中。2018年、日本ヨーガ瞑想協会講師登録/2019年、全米ヨガアライアンスRYT200取得
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