睡眠に最適な3つの「陰ヨガストレッチ」【中医学の知恵:陰のエネルギーを高めてぐっすり眠ろう】

 睡眠に最適な3つの「陰ヨガストレッチ」【中医学の知恵:陰のエネルギーを高めてぐっすり眠ろう】
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アナハターサナ(伸びをする子犬のポーズ)

このポーズが睡眠に役立つ理由:中国医学では、眠れないことは心のバランスが崩れていることと関係があるとされています。それは、心が精神の「家」であると考えられているからです。心が弱っていたり、興奮していたりすると、心が乱れて睡眠障害を引き起こします。このポーズでは、心の経絡を含む腕の経絡をターゲットにします。心の経絡は、特に心を落ち着かせることに関係しています。

方法:両手と両膝をつきます。お好みで、膝の下に折りたたんだ毛布を敷いてください。そして、両手を30cmほど前に出し、肩より少し広くします。腕の下側から脇の下にかけて伸びる感覚があるまで、腕を伸ばします。おでこがマットにつかない場合は、ブロックや枕をおでこの下に滑らせるか、あごをマットの上に乗せます。肩の力を抜いて、胸がマットに向かって落ちるようにします。つま先は下に入れたままでも、足の甲がマットにつくように離しても構いません。呼吸を整えます。3~5分程度、この状態を保ちます。

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Photo: Soul_Studio

ドラゴンフライ(トンボのポーズ)

このポーズが睡眠に役立つ理由:このポーズは、脚の内側を通る肝臓の経絡を特にターゲットにしており、体の中のエネルギーの流れを促進し、すべての臓器の機能を高め、安眠を助けます。また、背中から背骨の脇、脚の後ろを通る膀胱経にも作用し、身体の水の要素に影響を与えることで、余分な熱を冷まし、心を落ち着かせます。

方法:座って足を広げ、足の内側に軽いストレッチを感じる程度にします。両手を前に置き、腰を落として前に倒します。折りたたんだ毛布の上に座ると、骨盤が前に傾くので、背骨がゆるやかに丸くなる程度で構いません。上半身をリラックスさせるために、胸や腕、頭をボルスターや枕を重ねたものに乗せるのもよいでしょう。呼吸を整えます。3~5分程度、この状態を保ちます。

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Photo: The Good Brigade

リクライニングツイスト

このポーズが睡眠に役立つ理由:このリラックスしたツイストは、「ツイスト・ルーツ」と呼ばれることもあり、体幹を通過する主要な経絡すべてをターゲットにしています。このリクライニングツイストで背骨を優しく捻ることで、すべての経絡が優しく刺激され、陰と陽のエネルギーのバランスを全体的に取ることができます。

方法:仰向けに寝て、膝を胸に引き寄せ、右太ももと左太ももを交差させます。脚を左に倒し、脚の緊張をほぐします。腕は体の横に下ろしても良いし、右手を右の腰に当てても良いし、肘を曲げて手のひらを天井に向けて休んでも構いません。右肩の力を抜いて、地面に向かって放すようにします。呼吸を整えます。3~5分程度、この状態を保ちます。左右を入れ替えます。

教えてくれたのは…ジョシュ・サマーズさん&ヨガジャーナル編集部
ジョシュ・サマーズさんは、陰ヨガの先生であり、鍼灸師の資格を持ち、瞑想のインストラクターでもある。アメリカとヨーロッパでワークショップ、トレーニング、リトリートを行っている。鍼灸師として15年、ダルマの修行者として20年のキャリアを持つ彼は、陰ヨガの実践と教育にユニークな視点を提供している。https://joshsummers.net/

ヨガジャーナルアメリカ版/「The Best Yin Yoga Stretches for Better Sleep

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By JOSH SUMMERS, YJ EDITORS
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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