疲労回復・アイチエイジングにも！「腎臓・膀胱の経絡」滞りを解消【内臓をケアする陰ヨガポーズ】

内臓のケアにおすすめ「陰ヨガ」の特徴とは？

忙しい現代、だからこそおすすめな陰ヨガ。陰ヨガで"休息"、身も心も委ねて"息を休める"時間を過ごしましょう。

陰ヨガは力を抜いて重力に身を預けた状態で3〜5分ポーズを保持する静的なヨガです。強い刺激ではなく心地よさを感じるところで、呼吸や、身体の感覚を感じながらじっくりと時間をかける事で筋膜や関節、腱、靭帯といった結合組織の固着が解消され、深部からしなやかさと潤いが引き出されます。

血流がよくなり、気持ちも緩む事で心身の回復はもちろん、自分の身体の状態がより繊細に深く感じられるので、日常生活の中での小さな身体の変化や、不調に気づきやすくなります。自分自身で身体のバランスを整え上手に付き合う為のとっても良いツールなのです。

陰ヨガの土台にある中医学は、陰陽バランスの医学とも呼ばれています。起きている時間と睡眠の時間や質のバランスが悪いとどんな人でも、それだけでさまざまな不調が起きてきますよね。中医学において心身の陰陽バランスを整える具体的な調節方法が陰陽五行です。

腎の働きとストレスチェック

陰陽五行の水は腎にあたります。中医学で考える腎の働きは、西洋医学で考える腎臓の役割にとどまらず全身の健康に関わるさまざまな働きがあり、親から受け継いだ『先天の氣』生命活動を維持する為のエネルギーを貯蔵している、と考えられていて、骨や歯の生育、脳の健康、髪の成長、老化に深い関わりをもちます。働きすぎや気の使いすぎなど、エネルギーを消耗しすぎるともともと生まれ持っている持っている腎気が消耗されて老化が進むと考えられています。妊娠、出産すると一気に髪が抜けたり、歯が悪くなったり、スタミナが減ったり様々な老化現象が起きます。

女性は体内で命を育み、出産することで一気にもともと持っている生命エネルギー、腎気を消耗します。私たちは誰もが母親の大切な命のエネルギーを受け取ってこの世に産まれてきているのです。
また、腎は脾や肺と協力し合って体内の代謝をコントロール、尿を生成し排泄する、酸素を深く吸い込んで体内に取り入れる→納気、耳や尿道、生殖器官、肛門などの機能を維持しています。他の臓器の声を聴きながら身体全体の体内バランスを調整しています。全身の臓器と語り合い、深く結ばれている、大家族のお母さんのような存在です。

腎のストレスチェック
✔️足腰がだるい、足のむくみ
✔️腰痛などの関節の痛み
✔️頭髪のトラブル（抜け毛、白髪、ふけ）
✔️耳のトラブル
✔️やる気が起きず、小さな物事に過敏に反応し不安になってしまう
✔️生理不順など生殖器官の不調
✔️ビクビク、不安、恐怖 ↔︎ 慈悲、思いやりの氣持ち

~腎の養生法~
◯腎、膀胱は冷えに弱い！冷やさないように
◯下半身の血流を良くする(オススメは足湯)
◯深呼吸で腎を強くする
◯ 心の在り方を見直す。
ヨガでいうと”知足”、サントーシャ『足るを知る』
心が温まる、思いやり合える人間関係を大切にすること。
その人間関係が重層構造となって心を守り温めてくれます！
◯腎、膀胱、生殖器官まわりの内臓セルフマッサージ
◯腎、膀胱の経絡を伸ばす陰ヨガポーズ
◯腎機能を高める黒い食材をいただく(黒豆、黒ごま、わかめ、海苔、ひじき、黒きくらげなど)

今回動画でご紹介するのは、仰向けのバタフライポーズです。仰向けで行うことで腰が硬くて前屈の苦手な方もじっくりと股関節まわりの詰まりにアプローチする事が出来ます。背骨の両側、身体の背面を流れる膀胱の経絡や内ももを流れる腎臓の経絡の滞りを解消して疲労回復。ご自身の、"ちょうどいい"を探しながら無理なく行ってみてください。