膝上のたるみの原因は筋肉の衰えが原因です。太もも前の筋肉である大腿四頭筋は、運動不足が続くとだんだんと下がってきます。下がった筋肉や脂肪が膝の上に乗ることで、太ももと膝の境目にシワがたくさんできてしまうのです。
膝上のお肉は見た目の問題だけではありません。放っておくと膝の曲げ伸ばしにも影響が出ます。歩行時に膝が真っ直ぐに伸びにくくなる可能性があります。
膝上肉を減らすには、膝裏の筋肉をきちんとほぐすことが大事。膝の裏にはいくつかの筋肉や靭帯がありますが、その中でも膝窩筋(しつかきん)という筋肉が、膝の曲げ伸ばしや膝下のラインに大きな影響を与える筋肉です。
膝窩筋は太ももの骨から膝の骨にかけて斜めに付着していて、ここが硬くなると膝が曲がった姿勢になるため、特に膝を伸ばす動作がスムーズにできなくなります。他にも膝下のねじれを引き起こすこともあり、正しい姿勢で運動しないと、エクササイズの効果が半減したり膝の痛みを引き起こしてしまう可能性も高まります。
膝裏をほぐすストレッチのご紹介です。継続することで日常の歩行時も膝が伸びた歩き方になり、太もも前のエクササイズの効果も出やすくなるので膝上のたるみが改善されていきます。隙間時間でもできる動きなのでぜひ実践してみてください。
さらに、歩いてる時に膝が上手く伸ばせない・長座の姿勢になった時に膝が曲がっている・膝裏を床に下ろせないという人は、日常から膝窩筋をほぐすのがおすすめ。膝裏の緊張がほぐれることで太もも前の筋肉がきちんと使えるようになります。脚のエクササイズ前の準備運動としてもいいですよ。
(1) バスタオルなど、大判のタオルやブランケットを丸めて筒状にします。それを長座の姿勢になった片膝の下に置きます。
(2) つま先を左右に振り、膝裏をタオルになじませます。
(3) 膝裏がタオルになじんだらつま先を軽く外側に向け、膝裏に力を入れてタオルを押します。
(4) 無理がなければタオルを押したまま、かかとを床から上げます。
※運動中は呼吸を自然に繰り返しながら脚に力を入れましょう。首肩など、上半身が力みすぎないように注意してください。動いてる途中で膝が痛くなった時は中止してください。
エクササイズの詳細は以下動画からでも確認できます