【初心者向け!断捨離のコツ】整理整頓は生き方そのもの!?「ミニマル」な暮らしで豊かになろう

 【初心者向け!断捨離のコツ】整理整頓は生き方そのもの!?「ミニマル」な暮らしで豊かになろう
Maria Grejc
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家の最も大切なスペースを整理するためのヒント

キッチン

キッチンは家の心臓部ともいえるが、最も整理が行き届かない場所でもある。食料品店に行くたびにスペースを占めるものが増えて、どんどん乱雑になっていく。キッチンに置くもののほとんど(保存容器、米やシリアルなどの乾物)は、目につきやすい派手なパッケージに入っている。「私たちが意識してもしなくても、それは過剰な刺激になり得ます」とヴォンダーハールは言う。料理をし、人が集う場所に落ち着きをもたらすために、ヴォンダーハールは次の提案をする。

既にあるものを整理する 
ヴォンダーハールは、食料保管庫に統一感をもたらすために、パッケージを取り除いて中身を他の容器に移し替えることを勧めている。たとえばソースやジャムなどのガラス容器を再利用して食べ物を保存すれば、見た目もすっきりするし、貯蔵寿命も延ばせる。
ふたをなくした容器は棚や冷蔵庫の仕切りとして使える。テイクアウト用のプラスチック容器でさえ、引き出しに無造作に放り込まれていた小物類の入れ物としてアップサイクルできる。

必要なのはひとつだけ
「キッチンには重複するものが山のようにあります」とウォンは言う。「本当にチーズおろし器が2つも必要ですか?」。同じ役目の鍋やフライパンもそうだ。いちばん使っているキッチン器具を特定し、さらに違う使い方ができないか考えてみよう。お気に入りの中華鍋でパスタを茹でてもいいのでは? 用途が重なるものはすべて一掃しよう。ヴォンダーハールがキッチンカウンターに置いているのは、好きな色のコーヒーメーカーとエアフライヤーの2つだけ。ほかの調理器具、電化製品、食品はすべて引き出しやキャビネットなどの見えない所にしまってある。「掃除が簡単になるし、見た目も落ち着きます」と彼女は言う。

置き場所を工夫する
食品でも調理器具でも、すべてのものを使い勝手を考えて配置する必要がある。グラタン皿、鍋、フライパンはそれぞれの形に合わせて積み重ねて、オーブンのそばに置く。カップ、皿、ボウルは別の場所にまとめて置く。狭いスペースでもそれぞれの物の置き場所を決めると、すっきり見えるものだ。

アップグレードする
プラスチックを減らしてシンクを魅力的に見せるために、ハンドソープや食器洗剤の中身をガラス容器に移し替えよう(アップサイクルやリサイクルショップから調達できれば、さらにいい)。また、近所に詰め替え用のソープを売る店があるか確認しよう。あるいは定期購入を申し込むのもよい。Grove Collaborative(grove.co)は、アルミボトルに入ったソープなど、プラスチックを含まない詰め替え可能な家庭用品を提供している。Cleancultでは再利用できるキュートな牛乳パック型の紙容器を用いている。(ハンドソープ〈32オンス〉は9.99ドル。cleancult.com)。

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illustration by  Maria Grejc  

クローゼット

ミニマルライフを始めるときにほとんどの人が最初に思い浮かべるのが、この暗黒の迷宮だ。取り組み方も人によって異なる。たとえば、靴だけはどうしても処分できないという人もいるだろう。それでもかまわない。自分が身に着けて心地よいものについては、次の簡単なガイドラインを参考にしてほしい。

使い勝手が良いようにクローゼットの整理ルールを決める
古着の再利用についての万能ルールはない。だから自分が納得できるボーダーラインを決めよう。たとえば、少なくとも1年着ていない服は処分する、実際に着ている色の服だけを残す、など。そして条件に合わないものは手放す(手放したものの行く先については、次ページを参照)。

仕立て屋を利用する
服の仕立て屋に任せれば、フィット感の調整や少しの手直しでお気に入りの服を蘇らせてくれる。その小さな投資で地元の経済を活性化できるし、手放したくないアイテムの寿命を延ばしてワードローブに戻すことができる。

衣替えをする
夏はセーター、冬はサンドレスを箱にしまい、また必要になるまでベッドの下や屋根裏部屋などの見えない場所に保管する。これにより、クローゼットや引き出しだけでなく心にも余裕ができる。

ファストファッションとお別れする
大手小売業者が提供する最新のトレンドファッションは確かに手頃な価格だが、そこには大きな犠牲が潜んでいる。安価な衣料品は、不当労働や環境汚染を伴うような後ろ暗いサプライチェーンに依存している場合が多い。またファストファッションは耐久性が低く、その短い着用期間が終わればたいていは埋め立て地行きとなる。このサイクルを後押ししないためにも、ヴォンダーハールは中古品の購入を勧めている。
The Thrift Shopper(thethriftshopper.com)にはアメリカ全土のリサイクルショップ情報が掲載されている。近所にない場合はPoshmark、Vestiaire Collective、The RealRealなどのサイトを見てみよう。デザイナーズブランドのアイテムが手頃な価格で提供されている。

マイクロファイバーに敏感になる
トレーニングウェアの多くは合成繊維でつくられており、洗濯するたびに微小な繊維片が抜け落ちるため、川や海のプラスチック汚染に拍車をかけている。ペットボトルからリサイクルされたレギンスにも負の側面があるのだ。だがそれを防ぐ方法がある。洗濯の際にマイクロファイバーをキャッチするボールやネットを用いれば、環境への流出を防げる。Cora Ball(37.99ドル、coraball.com)とGuppyfriend Washing Bag(34.95ドル、us.guppyfriend.com)は、洗濯機に入れるだけで、何度も再利用できる。

注意深く買う
ミニマリズムとは何も買わないのではなく、注意深く買うことだ。「買う前には多くの調査が必要です」とヴォンダーハールは言う。たとえば、その企業は持続可能な生産方法のほかに、公正な雇用を行っているか、他に劣らない労働賃金を提供しているか、などを確認しよう。「自分と同じ価値観を持つ組織にお金を払うことが大切です」。次の3社は目的を持ってトレーニングギアを製造している。

The Wasted Company/ロサンゼルスを拠点とし、リサイクルコットンやアップサイクルされた衣類の素材を利用している(thewastedco.com)。

Organic Basics/認定パートナー工場と共に、オーガニックコットンやリサイクルウールなどの再生可能な繊維を用いたシンプルでミニマルなヨガウェアや下着を製造している。また、サプライチェーン全体で公正な労働行為が保たれていることを保証している(us.organicbasics.com)。

Pact/オーガニック、ケミカルフリー、フェアトレードの素材を用いたトレーニングウェアとベーシック服を製造している(wearpact.com)。

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by Cady Drell
illustrations by Maria Grejc
translation by Sachiko Matsunami
yoga Journal日本版Vol.75掲載

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