繊細さんにおすすめの収納術|見た目よりも重視すべきポイントとは
前回、「整理」「収納」「片付け」の違いについてお伝えしました。そこで今回は、収納の部分にフォーカスを当てて、HSPの筆者が考える「ストレスの少ない収納」についてです。
見た目はキレイでも…その収納使いやすい?
雑誌やSNSを見ていると、真っ白で中身の見えない同じサイズの収納ボックスが、隙間なくきっちり並べられている光景をよく見かけます。
こういった収納方法が悪いわけではありません。それが生活に合っている人もいます。
しかしHSPさんは、完璧主義な人も多いため、そういった収納方法を取り入れると「真っ白に揃えることが目的」になってしまい、便利なはずの収納グッズも便利さを発揮できない事があります。
過去の私もそうでした。見た目のキレイさばかり重視して、肝心の収納は二の次。
結果として使い勝手が悪く、せっかくきっちり揃えたのにたいして維持できずに終わりました。
収納は、適度に中身が把握できる程度に
収納ボックスを使う際は、真っ白で中身が見えないものよりカゴのような中身の見えるもの、高さのあるボックスより残りの量がひと目でわかる浅めのボックスを使った方が効率が良いです。
こうする事で自分だけでなく、家族もパッと見て一目瞭然なので、どこに何を戻せば良いかが分かりやすく、散らかり防止にもつながります。
モノを取り出す、しまう"動作数"はなるべく少なく
ここで言う動作数とは、「そのモノを取り出すのに、いくつの行程があるか」ということ。
例えば、引き出しの奥にあるフタ付きボックスに入った爪切りを使いたい時、
①引き出しを開ける→②奥からボックスを取り出す→③フタを開ける→④爪切りを取り出す
と、4つの行程がありますね。
これを、フタのないボックスに変えて、引き出しの手前側に設置すると、
①引き出しを開ける→(ボックスが引き出しの手前側にあるので、奥から取り出さずに済む)→(フタがないので上から見て一目瞭然)→②爪切りを取り出す
( )の部分の行程が省かれ、2つの行程になりました。
少し極端な例かもしれませんが、動作数が多いと、最終的にしまう事が億劫になり、出しっぱなしにしてしまって散らかってしまいます。
HSPさんに限らずですが、HSPさんは特に、一度決めたきっちり収納を維持させようと頑張りすぎることがあります。それによって自分自身に課した課題でストレスを感じてしまうこともあるからです。
なので、できるだけラクな収納、ラクな行程で済む収納を取り入れることをおすすめします。そのためには、見た目よりも動作重視、というわけです。
次回は、ストレスの少ない「衣類の収納」について書きたいと思います。
AUTHOR
miyaco
HSP系整理収納アドバイザー(整理収納アドバイザー1級保有)。片付けと出会ったことで、数年に及ぶ"汚部屋"生活から卒業。「部屋と向き合うことは自分と向き合うこと」ということに気づき、整理収納アドバイザーに。自身がHSP気質であることから、HSP向けの整理収納アドバイスを行うほか、SNSでも発信。
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