脳と腸は繋がっている?【メンタルヘルスと腸の関係「脳腸相関」の仕組みを理解しよう】
腸がメンタルヘルスに影響を及ぼす理由
コロラド州ボルダーを拠点として活動するメンタルヘルス栄養士のステファニー・スモールさんは、「腸は健康への入り口である」と述べていますホールさんは、ライセンスを持つ臨床ソーシャルワーカー及び栄養士であり、イェール大学で学士号を取得し、スミス大学でソーシャル ワークの修士号を取得しています。彼女は、摂食障害などの診断を受けた患者向けのセラピー、またメンタルヘルスのための栄養アドバイスも担当し、多くのクライアントを抱えています。どちらのアプローチにおいても、クライアント全員が最初に腸機能の評価を受け、次に栄養による腸の治癒に焦点を当てます。
メンタルヘルスのための腸に注目する際、よく誤解があります。「もっとサラダを食べるといった類のことではない」とスモールさんは言います。「腸の機能とメンタルヘルスには多くの関係があります。また、西洋医学では消化器系の問題に対処することはあまりありません。それは、問題の根本に目を向けて「胃酸の逆流を引き起こしているのは何か?」ということよりも、症状抑制剤 (Tums(タムズ/タブレット型の制酸剤・胃薬))を服用することに似ています」。
スモールさんは患者向けに、腸機能を改善する 3 つの主な利点に焦点を当てています。まず、適切な栄養吸収のために食品を適切に分解します。適切な消化が行われないと、「特定の栄養素が不足し、それだけでメンタルヘルスの問題が発生する可能性がある」と彼女は述べます。
第二に、神経伝達物質の生産を最大化します。セロトニンやドーパミンなどのいくつかの神経伝達物質は、腸で製造されます。「これらは心地よい化学物質で不足していると、気分、睡眠、エネルギー、集中力に問題が生じやすくなる」とスモールさんは言います。
そして第三に、慢性炎症を軽減します。「それは、私たちが食べる方法、服用している薬、アルコールなどが原因です。そして、不安とうつのダウンな気分のスイッチをオン状態にします」と彼女は述べています。
教えてくれたのは・・・べサニー・メイヴィスさん
べサニー・メイヴィスさんはサンディエゴ在住の編集者。現在は雑誌「Women’s Running」のマネージング・エディターを務めている。
ヨガジャーナルアメリカ版/「Everything You Need to Know About the Gut-Brain Connection」
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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