【子供の風邪・アレルギー・痛みなどの緩和に】健康的な子供を育むためのアーユルヴェーダ処方箋

 【子供の風邪・アレルギー・痛みなどの緩和に】健康的な子供を育むためのアーユルヴェーダ処方箋
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子供のためのアーユルヴェーダ

ほとんどのアーユルヴェーダの処方箋は子供に優しく、大人に効果的です。私が長年重宝してきたいくつかのレメディをここでご紹介しましょう。

一般的な風邪

子供たちが病気の兆候を示し始めたらすぐに私が頼ったレメディは、ターメリックとハニーペーストでした。ローハニー*とターメリックパウダーを同じ分量混ぜ、吸収を良くするために黒コショウを少し加えます。2〜3日間使えるように十分な量ペーストを作り、症状がなくなるまで2〜3時間ごとに小さじ1杯を子供に与えます。

乾いた咳が気になる場合は、スチームシャワーに入れ、寝室ではアロマテラピーを使用します。ユーカリ、ペパーミント、ラベンダー、シナモン、ティーツリーオイルを好みで組み合わせれば、呼吸を楽にするのに役立ちます。

*ハチミツは2歳未満の子供には使用しないこと。

鼻風邪と季節性アレルギー

私の子供たちはチャワンプラッシュ(Chyawanprash)と呼ばれる甘くて美味しいハーブジャムが大好きでした。(小さじ1杯またはクラッカーで)簡単に食べることができ、ビタミンとミネラルを豊富に含みます。主成分のインディアングーズベリー(アマラキとも呼ばれれる)は、世界で最も豊富なビタミンCの供給源であり、免疫力を高めるために使用されます。

鼻づまりを解消するために、子供たちにネティポットの使用方法を教え、温かい蒸留水に少量の塩を溶かして鼻腔に注ぎます。続けて、組織を滑らかにするため、各鼻孔にオイルを一滴垂らします。私はナシャオイル(アーユルヴェーダのハーブ(ゴツコラ、ショウブ、スカルキャップ)と精油(ユーカリ)を注入したごま油またはオリーブオイル)を使用しました。ナシャオイルは非常に幼い子供にはお勧めできません。代わりにコールドプレスのごま油がおすすめです。

耳の痛み

耳の痛みは温かいイヤーオイル(耳油)でケアしました。薬局や健康食品店で購入できますが、自分で作ることも多かったです。コールドプレスのごま油またはオリーブオイルに、にんにく油とティーツリーオイルを数滴加え、スポイトボトルでよく混ぜます。ボトルをコップ一杯の温水に入れてオイルを温めます。熱くではなく、温かい程度に感じたら、各耳に数滴入れ、耳の痛みを和らげ、耳の感染症を防ぎます。

お腹の痛み

ハーブティーは私の息子たちにとって魔法のように機能しました。夜泣きとお腹の膨満感にはフェンネルティー、吐き気と便秘にはショウガ、胃のむかつきと下痢にはミントを使用しました。胃や腸のけいれんを和らげるためにはカモミールティー、消化を改善するためにはCCFティー(クミン、コリアンダー、フェンネル)を作りました。お腹の痛みには、ハーブティーと湯たんぽを置くだけで、症状を和らげることができました。

睡眠

「ゴールデンミルク」は私たちの夜の儀式の一部でした。アーユルヴェーダのミルクはスーパーフードと見なされており、ハーブやスパイスを加えたミルクは治癒力があります。息子は乳製品アレルギーがあったため、乳製品以外のミルク(オーツ麦、ココナッツ、麻、アーモンド)を使用しなければなりませんでした。 ミルク1杯と小さじ1/4杯のターメリック、セイロンシナモン、ジンジャーを混ぜます。その日の気分や家にあるスパイスに応じて、カルダモン、クローブ、ナツメグ、またはバニラを少し加えます。スパイスを効かせたミルクを沸騰させ、火から下ろし、小さじ1杯のギーと小さじ半分のローハニーを加えます。「ゴールデンミルク」は私たちが夜よく眠る上で欠かせませんでした。

ストレスと不安

病気にかかることは子供にとってストレスです。そして、病気の子供を持つことは親にとってもストレスです。アダプトゲンハーブであるアシュワガンダ(インドのウィンターチェリー)は、私と息子のストレスを和らげるのに役立ちました。朝一番、アシュワガンダパウダーにはちみつを(味をよくするために)少し加えて混ぜ、日中の穏やかなエネルギーをチャージします。夜中よく眠れるように就寝までもう少し摂取します。

神経系を落ち着かせるためのアーユルヴェーダのよくある処方の1つは、アビヤンガ、つまりセルフマッサージです。 温かいシャワーやお風呂の前に、習慣的に全身に温かいオイルを塗ります。息子が5歳になるまでマッサージをしてあげていました。息子のドーシャのバランスを取り、肌を柔らかく健康に保つ上で素晴らしい儀式でした。また、長く息を吐く呼吸法で心を落ち着かせ、自然の中で時間を過ごし、バランスの取れた心の状態を保ちました。

今日まで、息子は子供の頃の健康上の課題の多くを乗り越えてきました。彼は今、幸せで健康な17歳になり、将来に大きな夢を抱いています。私は直感を信頼し、子供たちのためにアーユルヴェーダを試してみたことに感謝しています。それは私の家族に大変役立ち、自分の理想の母親になるための知恵を見つける上で力を与えてくれました。

教えてくれたのは・・・ウルスラ・バンティングさん
ウルスラ・バンティングさんは、ヨガティーチャーであり、全米健康・ウェルネスコーチング委員会(National Board for Health and Wellness Coaching)認定の健康・ウェルネスコーチでもあり、「Finding Your Yoga: Essential Guide to a Healthy Lifestyle with Yoga and Ayurveda」の著者でもある。ウルスラさんは、アラスカ大学フェアバンクス校、ボルダーカントリークラブ、ロングモント・ユナイテッド病院などの著名な機関でヨガを教えた経験を持つ。彼女に関する詳しい情報はオフィシャルサイト(http://www.ubwell4life.com)をご覧ください。

ヨガジャーナルアメリカ版/「A Mother’s Guide to Ayurveda for Healthy Kids

 

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By URSZULA BUNTING
Translated by Hanae Yamaguchi

AUTHOR

ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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