【手作り×自然療法】ジーンと温まる「こんにゃく温湿布」。生理痛、肩こり、子どもの風邪にも?!

 【手作り×自然療法】ジーンと温まる「こんにゃく温湿布」。生理痛、肩こり、子どもの風邪にも?!
こんにゃく
菅野沙織
菅野沙織
2020-11-01

連載第4回目になります菅野沙織です。連載では、おうちでできる簡単楽チン自然療法やお手当て、美容の知恵をお伝えしていきたいと思います。私はもともとモノづくりや工作は好きですが、小学生と中学生の子を持つ忙しい母ちゃんでもあり、できるだけ手間ひまかけず、手軽に楽しくできる手づくりをご紹介していきたいと思います。

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こんにゃくを温めた湿布、効果と使い方は?

手足が冷える季節となってきました。この時期におすすめなのが、「こんにゃく温湿布」です。

手足が冷たい時や、生理で体が重いとき、肩こりや疲れが取れないとき、風邪のときなど外用手当として、こんにゃくを温めた湿布が良く効きます。

<作り方&手当て法>

・鍋に多めの水を入れ、こんにゃくを切らずにそのまま15分〜20分茹でます。

・茹でたこんにゃくをタオルに包みます。けっこう熱いので、何枚か重ねて包みます。

・お腹の丹田のあたりや、足の裏を温めます。不思議なことにこんにゃくは1時間ぐらいずっと温かいので、15分ぐらいずつ腰や肩など痛む患部を温湿布できます。

・こんにゃくが冷めてきたら、また茹でて3〜4回繰り返し使えます。

こんにゃく温湿布
こんにゃく温湿布

身体がジーンと温まり、ちょっとした内蔵の痛みが改善されます。

こんにゃく温湿布は熱という陽性を吸収しやすいこんにゃくの陰性を利用した手当て法です。97%が水分のこんにゃくは昔から「からだの砂おろし」「腸の砂おろし」と呼ばれ、不要物を吸い出し対外に出す作用が抜群だそうです。そのため、こんにゃく温湿布に使用したこんにゃくは食べずに処分することをおすすめしています。

〜肝腎カナメとこんにゃく温湿布〜

こんにゃく温湿布は肝臓と腎臓に特によいとも言われています。

肝臓も腎臓も身体の浄化槽と言われ、肝臓は毒素や老廃物を流し、また公害物や食品添加物など体に害をするものを懸命に排泄するために働きます。

腎臓は血液の浄化という大事な働きをしています。細胞は常に古いものから新しいものへと新陳代謝し、古いものは老廃物として腎臓から尿へと排泄されます。

自然療法家の東城百合子先生によると、肝腎カナメというのは、生きるために栄養をとって、排泄することの2つは非常に大切なことで、肝臓と腎臓はこの2つの仕事をしている浄化槽であり、長命な方は肝腎がしっかりしていて老化しにくとのことです。腹八分目に食べることも大切な要点で、自然療法は肝・腎が基礎だと教えてくれています。

肝・腎の手当てとして、こんにゃく温湿布するときは、肝は右脇腹あたり腎は腰の上3センチの所(背骨の両脇)において温めます。すると、肝臓・腎臓を刺激してよく働かせるので体内の毒素を出し、新陳代謝を助け、全身の強壮法とも言われるそうです。

この場合、温める時間は各30分ぐらいが目安です。子ども、お年寄りは10分、乳幼児は7分ぐらいが目安です。

年中忙しく疲労がとれないという方も夜寝る前にこんにゃく湿布をすると疲労回復にもとても良いそうです。

こんにゃくの陰性のパワーが、陽性の老廃物や毒素を引きつけて排泄するそうですが、その力は植物の生命力にもありそうです。こんにゃくは、なんと3年間も土の中で育てられたこんにゃく芋(こんにゃく玉)からできています。3年間の大地の生命力が入っているため、使い捨てカイロとは大きく違う神秘的な力があるように思います。肌を乾燥させない温湿布というところもうれしい利点です。

こんにゃくを茹でるだけという簡単なお手当てなのでこの季節、ぜひ試してみてください。

ライター/菅野沙織
コスメブランディングコンサルタント / 9.kyuu producer 明治大学農学部卒業後、インド・モロッコなど旅をしながら世界の自然療法を学び、美容家として300アイテム以上の商品を世に送り出している。現在はエシカルでサスティナブルな化粧品開発の傍ら、大学や高校でビューティービジネスやSDGsについての講義を行なっている。また、講演会やラジオなどにも出演。アーユルヴェーダヨガインストラクター。小中学生の母。note:saori_sugeno、インスタ:@sugeno_9 

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