【知って得する!アーユルヴェーダ快眠術】ぐっすり眠る力「睡眠力」を高める5つのヒント
安らかな眠りのためのアーユルヴェーダ5つの実践
サワスタ(swastha)はサンスクリット語で健康を意味します。また、アーユルヴェーダでは、サワスタは最適な幸福のために体と心を平衡状態にすることを意味します。「アーユルヴェーダの健康の主な柱の1つは適切な睡眠です」と、アーユルヴェーダの教育者であり、生涯の実践者であるアニタ・スンダラムさんは言います。「睡眠は、私たちの体、心、精神が休息し、デトックスし、その日の活動からリセットするための自然な時間です」。
アーユルヴェーダは、睡眠サイクルのバランスを取り、心を落ち着かせ、日常生活を受け入れるための多くの実用的なツールを提供します。これらを実践すると良い眠りにつながります、とスンダラムさんは述べます。「睡眠をとることは、私たちのライフスタイル、再生、そして体のしくみを自然なリズムへと導くことに繋がります」。ここでは、安定した日常を手に入れ、自律神経のバランスを整えるため、彼女が気に入っている方法のいくつかをご紹介しましょう。
1.アビヤンガを実践する
アビヤンガと呼ばれるアーユルヴェーダの儀式(全身に温かいハーブオイルを使用したセルフマッサージ)は、より良い睡眠をもたらすことができます。全身マッサージするのは大変と感じる場合には、頭皮と足から始めましょう。シャワーの前後に、温かい有機ゴマまたはアーモンドオイルを数滴使って、心地よいフットマッサージを行います(アーユルヴェーダプラクティショナーであり、有色人種の女性オーナーが経営するM.S Skincare社のAUMシリーズ:リストラティブ・ラヴェンダーボディオイルが私のお気に入りです)。頭にはたくさんの神経受容体があるので、頭皮にほんの少しのオイルを伸ばし、脳へとターンオフする時間が来たというメッセージを送ってあげましょう。体が温まると、空気と動きに関連するドーシャであるヴァータをグラウンディングしやすくなります。
2.スパイス入りの温かいミルクを飲む
煮立たせず、沸騰する直前まで温めましょう。好みのミルクを選び、カルダモン、ナツメグ、シナモン、ジンジャーをほんの少し加えます。ミルクに少しギーを加えても良いでしょう(有色人種の女性が経営するGourmet Ghee Company社のシナモン・ギー・バターを試してみてください)。就寝の1時間前にこの自分へのご褒美を味わえば、消化と睡眠が促進されます。
3.照明を暗くする
太陽が沈むにつれて、自宅の照明を暗くして、その日のハイペースな時間が終わりに近づいていることを脳に知らせます。
4.エッセンシャルオイルを用いる
エッセンシャルオイルディフューザーと高品質なサンダルウッドやフランキンセンスなどのエッセンシャルオイル(精油)を揃えましょう。サンダルウッドやフランキンセンスは心と精神を穏やかにし、グラウンディングに役立ちます。
5.寝室を神聖な場所にする
心落ち着くサンクチュアリー(聖域)を持つことでより良い休息を手に入れられます。居心地の良い寝具、柔らかな照明、ホワイトノイズマシンやアプリに投資しましょう。
教えてくれたのは……アヌシャ・ウィジェヤクマールさん
アヌシャ・ウィジェヤクマールさんは、カリフォルニア州オレンジカウンティにあるホグ・ホスピタル(Hoag Hospital)のウェルネスコンサルタントであり、「Meditation with Intention(意思をもった瞑想)」の著者でもある。
ヨガジャーナルアメリカ版/「5 Ayurveda Practices to Help You Sleep Better」
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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