マインドフルネス瞑想は男性よりも女性に有益?

 マインドフルネス瞑想は男性よりも女性に有益?
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なぜ男女間に差が生じるのか

しかし、ロジャー二も自分の内側に意識を集中させる練習によって批判や判断をせずに自分の感情と考えに気づこうとするマインドフルネス瞑想が、男性よりも女性に有益であるのは理にかなっていると考えている。

数多くの研究から、女性にはストレスについて思いわずらい固執する傾向があり、男性にはストレスから気持ちをそらす傾向があることがわかっています。このことは精神疾患にはっきり現れていて、女性には不安や鬱が男性より多く見られ、男性には行為障害や薬物使用障害が女性より多く見られます」ロジャー二はこのように語りながら、性は1対のものではないということ、そしてこの調査結果のような差は社会に適応させた男性性(男らしさ)vs 社会に適応させた女性性(女性らしさ)の問題と関係がありそうだと説明した(たとえば、ストレスに向き合うために、男の子は外で遊んだりビデオゲームをするよう言われるのに対し、女の子は日記に書いたり友だちに話して発散するようにと育てられる)。「私たちの研究では、女性の否定的感情の改善は、判断せず反応せず自分を思いやる能力と相関関係が認められました。ひとつの解釈としては、マインドフル瞑想によって、否定的感情を引きずって過剰に反応することを防げるようになるため、女性が否定的感情を鎮められるようになるのでしょう。この瞑想を実践すると、女性は自分に批判的でなくなり、自分をもっと思いやれるようになります。それによって、否定的感情が膨れ上がることがなくなるのです」

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Text by JENNIFER D'ANGELO FRIEDMAN
Translated by Setsuko Mori



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