MEDITATION & MIND
占いや心理テストを信じてしまう理由は?|臨床心理士が解説
占いや心理テストなど、興味深くてついついハマってしまうという方。実はその理由、心理学で説明できるってご存知ですか?
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血液型診断を信じてしまうのはなぜ?
占いや心理テスト、今の時期であればおみくじを引いた時に、『当たってる!』という経験、誰でも一度は体験ありますよね。占いといえば、日本人にも馴染み深いのが【血液型占い】でしょう。例えば、
A型:まじめ、気配り上手、神経質なところあり
B型:マイペース、好奇心旺盛、団体行動は苦手
O型:おおらか、大ざっぱ、社交的
AB型:感受性が強い、二面性がある、天才肌
こうしてそれぞれの特徴を並べられると、『分かる!』『確かに、私そうだわ』と思う人が多いと思います。もしこれらが自分に当てはまると感じたら、あなたは今【バーナム効果】と呼ばれる心理現象を体験したことになります。
バーナム効果とは?
『一般的な内容の個人的フィードバックを正しいものとして受け入れてしまう人々の傾向』のことを【バーナム効果】と言います。アメリカの心理学者であるポール・E・ミールが、19世紀に活躍したアメリカの興行師(鑑賞や観戦を目的としたイベントを運営する仕事)であるP・T・バーナムが残した『誰にでも当てはまる要点というものがある』という言葉にちなんで名付けました。言いかえると、あいまいで誰にでも当てはまりそうなことでさえも、『自分のことだ!』と感じてしまう心理のことです。上に書いた血液型別の特徴をよく見てみると、たしかに曖昧な表現で、必ずしも全員に当たるかというとそうではないですよね。こういったバーナム効果は占い以外にも、『〇〇な人にオススメ!』『最近□□していませんか?』といった表現でビジネスの場でも多く見られます。
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