生きづらさのルーツは「愛着」?大人の愛着障害に見られる12の特徴

 生きづらさのルーツは「愛着」?大人の愛着障害に見られる12の特徴
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石上友梨
石上友梨
2020-10-22
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大人の愛着障害

子供が養育者と愛着を形成できなくても、親戚や先生など他の大人と形成する場合もあります。また、大きくなってから恋人や新しい配偶者と新たに形成することもあります。しかし、大人になるまで他者と愛着を形成できずに、大人になっても愛着障害が続く場合もあるのです。

大人の愛着障害の人の特徴としては、

・愛情を強く求めてしまいなかなか満たされない

・対人関係に不安を感じ試すような行動を取ってしまう

・素直に甘えられない

・感情のコントロールが苦手

・同じような対人関係パターンを繰り返してしまう

・自己肯定感や自信が持てない

・自分で決断することが苦手

・相手の顔色に敏感で気を使いすぎてしまう

・不安や怒りを感じやすい

・慢性的な空虚感を感じる

・衝動的な行動に出てしまう

・うつや不安障害、依存症や摂食障害などの精神疾患につながる

などなど、愛着にどのような問題を抱えるかによって様々な特徴が生じるといえます。

自己理解を深めよう

まずは、自己理解を深めることが大切です。自分にはどのような困りごとや特徴があるのか、養育者を含めて周囲の人との関わりはどうだったのか、現在の対人関係はどうなのか、しっかりと理解し受け止めることで、必要な対処行動を取ることができます。もし愛着の問題があるのかもと気づいた場合は、取り組んでみても良いかもしれません。愛着の問題は大人になってからでも解消することができます。現在は愛着障害に対する様々な治療法も提案されています。気になる方は、精神科医や心理師など専門家に相談してみてください。

ライター/石上友梨
臨床心理士/公認心理師 大学・大学院と心理学を学び、警視庁に入庁。職員のメンタルヘルス管理や、心理カウンセリング、スポーツ選手へのメンタルトレーニングなどを経験。ヨガや瞑想を本場で学ぶためインド・ネパールへ。全米ヨガアライアンス200取得。現在は認知行動療法をベースとした心理カウンセリング、セミナー講師、ライター、ヨガインストラクターなど、活動の幅を広げている。また、発達障害を支援する活動にも力を入れている。

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