ハワイへの愛が生んだありのままに生きる知恵|ヨガとフラの融合Aloha Flow創始者の思い

 ハワイへの愛が生んだありのままに生きる知恵|ヨガとフラの融合Aloha Flow創始者の思い
Photo by Miilani Cooper
寺岡早織
寺岡早織
2020-09-29
広告

クムフラとしての苦悩から生まれたAloha Flow

長くフラを学び続け、クムフラに正式に任命されてからも、自分には果たしてその資格があるのだろうかと重圧を感じてきたそうです。ハワイそのものがスピリチャルな場所で、そこで生まれた伝統や文化を継承していくには勉強不足を痛感し、スピリチャルな学びを求めてヨガのティーチャートレーニングを受けました。

トレーニング修了後、ヨガインストラクターとしてヨガを教え始めました。ところがだんだんとヨガインストラクターとしての自分に、違和感を覚えるようになりました。自分はヨガを深く学んだこともない、インドにも行ったこともない、単にティーチャートレーニングを終えただけであたかもヨガを知ってるかのように教えている、そんな着慣れないシャツを着たような居心地の悪さが常につきまとっていました。

でも、それと同時に、心のどこかでなんとなく「これ知ってる」と思っていた部分もありました。ヨガで教えてきた精神性は、単に伝え方が違うだけでフラでずっと学んできたことと何ら変わりがないということにも気付き始めました。

フラもヨガと同じで目に見えてないことを表現する学びであるなら、自分が知っていることで自分の学んできた経験から伝えられることがあるに違いないと思い始めた頃に、ふと「Flow」という言葉が思いつきました。その当時、ヨガのスタイルでもVinyasa Flowなど「Flow」という言葉が世の中に浸透し始めた頃でした。「Flow」という言葉は、まさに自然界、そして私たちの身体や心にも万物に共通して存在しているものであることに気付きます。

その「Flow」と言う言葉にハワイらしい意味を付け加えたいと思った時に浮かんだのが「Aloha」でした。おそらくハワイの言葉として最も知られているこの「Aloha」には、おなじみの「こんにちは」「ありがとう」などの他のも実はたくさんの意味があります。この多くの意味を要約すると「ありのままのエネルギー」「その人の本質」「ありのままの姿」「魂」など、Alohaはハワイの人にとって全ての生きとし生けるものが大事にしてきた要素が、このAlohaという一つの言葉に詰まっているのです。

全ての物の中にAlohaが循環するのがよしとする状態を作っておくことが、Miilaniさんがフラを通して伝えたかったこと。AlohaのエネルギーをFlowさせ、ありのままの自分をジャッジせずそのまま受け入れ、そしてそれさえも流れていく。それを実現するのが「Aloha Flow」です。

ハワイへ導かれた道のり

幼少の頃から踊りをやっていて、中学生の頃からフィギュアスケートを始め、その後ローラースケートのフィギュアに転向。高校時代にはアメリカのコーチについてフィギュアに没頭する生活へ。

大学卒業後にハワイにいる叔母を尋ねてハワイに留学。フラをやってみたいと思いながらも機会のないまま帰国。日本に戻ってからフラを学べるところを探して行ってみたら、当時はフラは社交ダンスを卒業したシニアに人気の趣味と言う位置付けでした。

フラを習うにはやはりハワイへ行くしかないと2年間OLをしながら資金を貯め、英語力もつけて、自分でハワイへフラを求めて留学を決意。1992年にハワイ大学ヒロ校へ入学。その期間にハワイ島でのフラの大きな大会「メリーモナーク」に出場する機会も得ました。その後全てのプログラムをハワイ語で教える学校で日本語を教えた後、ハワイ大学マノア校大学院で2年間言語学を専攻。ビザが切れる直前のタイミングで現在のご主人と出会い、結婚しハワイに永住することになりました。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Miilani Cooper(@miilani_hawaii)がシェアした投稿 - 2020年 8月月27日午後12時59分PDT

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

Photo by Miilani Cooper
ハワイへの愛が生んだありのままに生きる知恵|ヨガとフラの融合Aloha Flow創始者の思い
ハワイへの愛が生んだありのままに生きる知恵|ヨガとフラの融合Aloha Flow創始者の思い