ハワイからレポート:コロナ禍でのビジネスオープンの取り組み

 ハワイからレポート:コロナ禍でのビジネスオープンの取り組み
Photo by Saori Teraoka
寺岡早織
寺岡早織
2020-07-18

5月半ばよりハワイの外出禁止令も少しずつ緩和され、徐々にビジネス再開がされています。6月19日からはスポーツジムやヨガ・ピラティススタジオも再開の許可が出ました。コロナ対策をしながらどのようにスポーツ施設が再開されているかをレポートします。

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ビジネス再開の進むハワイ

3月半ばからロックダウンに入ったハワイは、5月半ばに人同士のコンタクトの少ないより安全なビジネス(洗車場やカーディーラーなど)やショッピングモールなどが再開しました。5月末には美容院、6月頭にはレストランの営業が再開され、徐々に日常を取り戻していくハワイ。6月19日からはいよいよスポーツジムやヨガピラティススタジオの再開許可が出ました。

私の働くピラティススタジオのあるHonolulu Clubというスポーツジムの中がどのようにコロナ感染対策をしながら再開しているかをレポートします。

まずは再開に先駆けてジム全体を消毒しました。FDA(アメリカ食品医薬品局)とEPA(アメリカ合衆国環境保護庁)承認の無毒性の薬剤を使い、ウイルスや菌を死滅させる効果が30日間持続します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Honolulu Club(@honoluluclub)がシェアした投稿 - 2020年 6月月19日午前2時29分PDT

ビルに入るとマスク着用が義務付けられています。ジムまでのエレベーターは1台につき4名限定。受付のチェックインもノーコンタクトで出来るようになっています。

フロアには至るところにハンドサニタイザーが設置されていて、いつでも手を消毒できるようになっています。

トレーニングエリアでは、マシンが1台おきにしか使用できなくなっていて、さらに全てのマシンに消毒用のスプレーボトルが設置されています。

Honolulu Club
ソーシャルディズタンス保持のためマシンは1台おきに使用

グループクラスでの新たなルール

グループクラスの参加方法はコロナ前とガラリと変わりました。スポーツジムは基本的にグループクラスが会費内で受け放題ですが、コロナ後のスポーツジムはグループクラスも予約を取らなくてはならなくなりました。私の働くジムにはグループクラス用のスタジオが3つあります。それぞれのスタジオのフロアに10フィート(約3m)四方のマスキングテープが貼ってあり、その1つのマス目に1名のみ入れます。コロナ前には20名入っていたスタジオでも現在は7名しか入ることができませんが、今のところは、特に今のところは特にメンバーからの不満もなく、スムーズに新しいルールに移行しています。

Honolulu Club
3m四方のマスキングテープに一人ずつが入れます。

メンバーの反応は正直なところ様々です。ジムが再開してすぐに帰ってきたメンバーもいます。ワークアウトは体のためではなくて心の健康のためにも必要だと考える人がアメリカ人にはとても多く、ジムが生活の一部になっている人にとっては再開が待ち遠しかったようです。

一方で、いろんな理由でまだまだ様子を見たいと言っている人もいます。持病があって感染リスクにさらされたくないという理由などで、まだジムに帰ってくる心の準備ができていない人もいます。

ジムに留まるのは原則禁止

私の働くジムはとてもユニークな環境で、単なるスポーツジムだけではなくてメンバー同士の交流も盛んです。広いロビーがあってテーブルと椅子が置いてあり、午前中は無料のコーヒーサービスもあったりするため、ワークアウトの前後にメンバー同士がおしゃべりをしたり、リモートワークの場所としてロビーを使ったりする人もいました。

そして夜になると婆と食事を提供するレストランとなりますが、再オープンにあたって、全てテーブル椅子が取り払われていました。メンバーがジムにいくのは基本的にワークアウトをするのみ、メンバー同士の交流のためにクラブに留まらないようにと喚起されています。

Honolulu Club
テーブル、椅子は全て取り払われて、不用意に留まることはできません。

ロッカールームは、一定の数のロッカーしか使えなくなっていて、着替えの時でもソーシャルディスタンスが保てるようになっています。シャワーは使えますがサウナやジャグジーなどは現在のところクローズしています。

コロナ時代のジムの過ごし方

ジムの中で最もにぎわっているのは屋外のスイミングプールとジャグジーです。ここは屋外のためとどまることが許されているので、ここは日中でも結構人がいますが、ビーチチェアーの間隔はきちんとソーシャルディスタンスが保たれています。

Honolulu Club
屋外プールとジャグジー。ここはみんなリラックスしています。

私が働いているピラティススタジオはプライベートレッスンのみが可能となり、スタジオ内では同時に2つのセッションのみが行われるのが可能となりました。コロナ前はリフォーマーというピラティスマシンを使って最大4名までの少人数ピラティスマシンレッスンをしていましたが、現在は保留となっています。

Honolulu Club
ピラティススタジオ。今はプライベートレッスンのみ行われています。

今後は2週間ごとにジムの利用状況やハワイ州の感染者状況によって、クラスの実施状況を変更していく予定です。今のところはまだあまりメンバーが帰ってきていませんが、今年の末までは様々な色々と柔軟に対応しています。合わせて従業員の安全も守らなくてはいけないので、マネージャーと従業員(インストラクターが)密に連絡を取り合いながらスムーズな運営を図っています。コロナとともに経済活動を続けて行きながら、安全な環境をメンバーに提供しつつ、柔軟に変化に対応することが求められています。

ライター/寺岡早織
2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。趣味は絵を描くこと。Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography

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