気温差、気圧の変化…季節の変わり目の体調不良から抜け出すための夜の過ごし方
暦の上では夏が終わっても残暑が厳しい日があったり、台風による気圧の変化などが起こるこれからの時期。こうした天候が体調に影響を与えることもあります。どのように対処したら良いでしょうか?
秋になってもまだ暑い日があるかと思えば突然涼しくなったり、1日の気温差が夏と比べると増えるなどで体がうまく対応できなくなって自律神経が乱れることがあります。台風による気圧の変化などでも同様です。これによって頭痛や肩こり、内臓の働きへの影響(胃腸の不調など)、睡眠不足と日中の倦怠感などの症状がでることも。対応方法は様々ですが、ここでは夜の過ごし方に注目してみましょう。
胃の消化活動に気を配った夕食をとる
夜は胃の消化活動をできるだけ抑えてよく眠れるようにすることが大切です。夕食はなるべく早めに済ませ、遅くなる場合は脂肪分の多い肉類、食物繊維が多い野菜、アルコール類は避けるようにしましょう。そして、早食いにならないようにすることも大切ですね。
ヨガやストレッチで疲労回復と眠りの準備
簡単なストレッチやヨガをすることで疲れがやわらぎ、眠りの準備としても効果的です。体を動かしている時は最後まで丁寧に吐ききる呼吸を意識すると副交感神経が活発になっていき、日中に活発だった交感神経とのバランスが取れていきます。
おすすめポーズ1:橋のポーズ
首や背骨のストレッチ、消化機能の改善、疲労回復(リラッククス)、肩こり解消などの効果が期待できます。
やり方
1. 両膝を立てて仰向けになる。足を腰幅に開いてかかとをお尻に近づけ、両腕は手のひらを床に向けて胴体の横に置く。
2. あごを引いて後頭部と両肩を床に安定させる。
3. 一度息を吸い、吐く息で足の裏でしっかりと床を踏みながら、おへそを天井に近づけるようにゆっくりとお尻を持ち上げて胸も引き上げる。
4. 左右の肩甲骨を寄せながら腰の下で握りこぶしをつくる。
5. 呼吸を繰り返し、背骨をひとつひとつ丁寧に床におろしながらお尻をおろす。
おすすめポーズ2:仰向けのねじりのポーズ
自律神経が通っている背骨周辺を動かしてバランスを取る助けに。座位で行ってもOK。
やり方
1. 膝を立てて仰向けになり、腕を肩の高さで横に広げる。
2. 両膝を横に倒し、顔を首の負担にならない程度に反対側に向ける。
3. そのまま数回呼吸を続け、吸いながら膝を顔を中央に戻して吐きながら反対側に倒す。
4. 終える時は両膝を胸に抱きかかえて少し休む。
スマホ利用は早めに切り上げ、寝室に持ち込まない
せっかくヨガやストレッチをしても寝る直前までスマホを使っていたら効果が減ってしまいます。ブルーライトによって交感神経を刺激するだけではなく、目にしたニュースやSNSの内容で気持ちが揺さぶられてしまうこともあるでしょう。スマホの利用は早めに終えて、できれば寝室に持ち越さないようにもしましょう。
天候はコントロールできませんが、夜の過ごし方は自分でコントロールできるもの。季節的なものだから体調がいまいちなのは仕方がないと諦めず、できることから少しずつ取り入れてこの時期を過ごしてみましょう。
ライター/吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住。日本とオーストラリアでの会社員生活を経てヨガティーチャーに転身。2012年より在豪日本人やローカルの人たちを対象にヨガクラス(対面・オンライン)をしている他、ヨガアプリ「Down Dog」の日本語翻訳とナレーションを担当。オーストラリアのゆったりした環境の中、ヨガで日々心地よく暮らすことを心掛け、一人でも多くの人に気軽にヨガを楽しんでもらうことを目指して活動中。Instagram:@kayoko_yo
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