行き詰ったときに試したい「想像力」を目覚めさせる4つのヒント

 行き詰ったときに試したい「想像力」を目覚めさせる4つのヒント
Photo by PIXTA
広告

心を目覚めさせるためにできることは?

ほとんど全ての人が心の中に編集者のような存在を抱え、お叱りを受けたり、舌打ちされたり、一方的なアドバイスを受けたりするものです。他の瞑想やマインドフルネスのプラクティスと同様、クリエイティブなプラクティスを儀式として扱う方法を学ぶことで、心の中に存在する批評の声を説得し、逆境を乗り越えるためのツールをたくさん手にすることが可能となります。あなたの中の新たなツールボックスを開くと、最初に「意識的な呼吸」が見つかります。完全に息を吸いきる時には空間が出来て、息を吐ききる時には広がりを感じます。呼吸というのは、新鮮な酸素を脳に送り、体の血管のコントロールセンターを生命力のエネルギーで満たし、体全体の機能を改善し、細胞活動を促進し、心身を目覚めさせます。

次にツールボックスから出てくるのは「退屈」かもしれません。あなたの脳がその生命力のエネルギーを自由に使えるようになったら、脳は目覚めており、クリエイティブに活動する準備ができています。しかしながら、そうするためにはそれぞれのデバイスに委ねる必要があります。心をスペースに漂わせましょう。それは直感に反するように聞こえるかもしれませんが、必要は発明の母というならば、退屈はクリエイティビティの母です。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science, LSE)が2019年に発表した研究によると、研究者のギヒュン・パーク、ベン−チョン・リム、フイ・シ・オーは、退屈さはクリエイティビティに注目すべき影響を与えることがわかりました。この研究によれば、人は単純作業に行き詰まったとき、脳に対して新たな思考や問題解決のパターンを提供するように働きかけます。この状況は、瞑想的な探求のために静かに座っているときに起こることに似ています。

退屈を受け入れると、瞑想へと導かれるのです。研究によると、ヨガと瞑想の両方を実践している人は、クリエイティブな思考が促進されるというアルファ脳波のレベルが上昇します。参加者の脳波はプラクティスに慣れるにしたがって「リズミカルで秩序立った」ものになったことが研究結果で示されました。クリエイティブの壁を倒すための解決法は、簡単です。体を動かし、気を散らさないようにしておくと、あとは自然とうまく行きます。一部の太陽礼拝を行うと自動的に智の女神が呼び覚まされるという意味ではありません。しかし、儀式としてヨガと瞑想を実践することは心身の安定と感覚の刺激に繋がります。それは感謝の気持ちを綴る日記を毎日書いたり、スマホを持たずに近所を散歩したりすることとは異なります。それこそが日常との断絶であり、クリエイティブになる上で驚くべき効果を発揮するのです。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

By ANDREA RICE AND LISETTE CHERESSON
Translated by Hanae Yamaguchi



Galleryこの記事の画像/動画一覧

yoga image
book image