キャット&カウが上達！胸椎をほぐすメソッド

筋肉のこりと椎間板の弾力不足が胸椎を固める

「背骨の一部である胸椎は12個の椎骨から成り、首の下から肩甲骨の下付近に位置しています。キャット＆カウでカギとなるのは、この胸椎。ここが硬いと背中がアーチを描けません」と峯岸道子先生。

胸椎は背中を丸める、反るだけでなく背中をねじる、胸を開く、深く呼吸する動きにも大きく関係しています。そのため、胸椎の硬さはキャット＆カウだけでなく、ポーズ全般の上達を阻むことに。

胸椎はなぜ動かしにくい？

1.筋肉のこり

胸椎が硬くなる原因は主に２つあります。ひとつは筋肉のこり。日常生活で前かがみの姿勢を長く続けていると胸椎まわりの筋肉が緊張し、胸椎が動かしにくくなります。

2.椎間板の弾力不足

もうひとつが、椎間板の弾力不足です。椎骨の間にあり、クッションの役割を果たす椎間板は、加齢や運動不足で内部の滑液が減ったり、ストレスがかかって弾力を失いがち。すると椎骨どうしの滑りが悪くなり、スムーズな動きが阻害されます。

構造的にも動かしにくい

胸椎には心臓を守る役割の肋骨がついているため、構造的にも動かしにくい部位。それを無視してムリに動かすのはけがの原因に。筋肉や椎骨の問題を解決したら、峯岸先生式のポーズのとり方でムリなく柔軟性UP！

自分のキャット&カウを確認しよう

胸椎が硬い人のキャット&カウ

腰と首しか動いてない…。

本当のキャット&カウ

胸椎まわりをほぐせばこうなる！二大原因を集中的に解消するワークで、柔軟性を取り戻して！

胸椎ほぐしワークを実践しよう！

▶筋膜リリースで柔らかい「胸」へ｜背面・体側・正面のほぐし方

▶加齢で胸が硬くなる？改善法は「骨の間」を広げる２つのストレッチ

▶上半身を柔軟に｜胸まわりをほぐすツイストストレッチ２つ

手の向き＆呼吸を逆にして胸椎を活性化

体本来の機能と連動性を活かすポーズの入り方をすることで、胸椎をより柔軟に動かせるようになるのがMICHIKO STYLE。キャット＆カウでは、手の向きを内側に。肩甲骨が開きやすくなることで胸椎の柔軟性を高めます。呼吸もポイントで、キャットでは吸う息で胸郭を広げ、胸椎の引き上げをスムーズに。カウでは息を吐き、頭を下げることで背筋の力みがとれ、背中が反りやすくなります。

1.四つん這いになり、手の指先を内側に向ける。骨盤を後ろに傾け、息を吸いながら背中を丸める。

2.ハアッとため息をつきながら左右の肩甲骨を寄せて背骨を自然に落とし、鎖のようにたわませる。キャットとカウの動きを３～４回繰り返す。

最後は応用編！もっと胸椎がやわらかくなるヨガポーズのアレンジ法をご紹介します。

▶胸椎が柔らかくなるヨガポーズ｜３つのアレンジ法はこちら

教えてくれたのは…峯岸道子先生
「Body & Mind Yoga Studio」主宰。フィットネス界の草分け的存在として活動後、2000年に沖ヨガ指導者認定を受ける。運動生理学に基づく的確なアプローチと参加者に寄り添うレッスンで幅広い世代から支持されている。

モデルを務めてくれたのは…石川 凛さん
雑誌やCM、ドラマなど多方面にわたって活躍中のモデル。陸上競技や水泳、ダイビングなど運動が得意で、２年前からヨガを始める。現在はティーチャートレーニングを受けながら、ヨガの学びを深めている。

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