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300名以上のヨガ講師を輩出「先頭に立ち道を切り開く姿を見せたい」山下恵さんの転身ストーリー

ヨガジャーナル日本版編集部 2019-12-08

ブライダル業界を辞め、まずホットヨガスタジオのオーディションを受けたところ、運動そのものが苦手だったので体が硬く実技試験で不合格に。負けず嫌いな性格なのが幸いし、「私を落としたヨガってどんなもの？」と逆に興味がわき、指導者資格を取ろうと思い大手ヨガスクールに入校したんです。夜間はビジネスホテルのフロントで働きながら、昼間はスクールに通う忙しい毎日でした。

――ヨガの指導者資格を取るところから山下さんのヨガ歴がスタートするわけですね。ヨガを学び自分自身にどんな変化がありましたか？

私は両親から正しいことをきちんとやるように教えられて育ち、常識から外れるのは怖いと思っていました。その常識主義の価値観を変えたのがヨガなんです。一番影響を受けたのは、指導者養成コースの担当講師で今もヨガ業界を牽引する佐藤ゴウ先生。先生が大切にしている「自分の心地良さを優先する」人生観が新鮮でした。もっと自由でいいんだ、白と黒だけでなくグレーな部分があっていいんだと。ヨガを通してそうした価値観に触れたことで、肩の力が抜けて楽に生きられるようになりました。

――山下さんの経験を踏まえ、指導者資格を取るヨガスクールは何を基準に選ぶべき？

重要なのは「誰に習うか」だと思います。「どう生きるか」という部分も理解してこそヨガなので、ポーズのやり方だけを覚えても運動としてのヨガ指導に留まり、生徒さんの成長につながる教えを届けることはできません。後々引き出しが少ないことに気付き戸惑うと思います。なので、ヨガの叡智を日々の生活に落とし込めている先生が指導するヨガスクールを選ぶべき。時間に余裕があれば、その講師が担当するレギュラークラスに何度か参加し、先生の人柄や人生観に触れて共感できるか見極める機会を持つといいでしょう。早い、安いだけを謳うスクールは、ヨガの本質を学びたい人には適していないと思います。