切断者のためのヨガ協会・創始者が語る「脚の切断を乗り越えた理由」とは

 切断者のためのヨガ協会・創始者が語る「脚の切断を乗り越えた理由」とは
Amanda Barbosa
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聖なる神の介入

4年後の1999年、団地の廊下を歩いていると、目の前に大きな天使のような存在が感じられました。私は感極まってその場に立ち止まりました。「あなたはヨガのティーチャーになる」という言葉が聞こえたのです。

それから数日後の夜、夢の中で、今まで会ったことがない3人の喜びに満ちたヨギたちが私の目の前に現れました。そのうちの1人がマントラを唱えながら、私に聖油を塗り、私はシャクティパット(人から人へと受け継がれる霊的なエネルギー)を与えられていると告げました。その時、私はこの言葉が何を意味するのかわかりませんでした。

翌朝、私は図書館の掲示板に貼ってあった新しいヨガスタジオを試してみることにしました。信じられないことに、そこには夢の中で私に聖油を塗ったヨギの写真があったのです。翌日そのスタジオを再訪し、マサチューセッツ州で行われるというティーチャー・トレーニングの広告カタログを発見しました。3週間後、マサチューセッツ州バークシャー地方のアシュラム(ヨガの学校)に滞在し、規律正しい生活を送るようになりました。そして切断手術を受けた者としてティーチャー・トレーニングについていけるよう努力し続けました。そして、その年に認定を受けることができました。2006年に腎臓移植を行う前は、11年間、週3回透析をしていました。特に大変な時期にはいつもヨガが楽しみを与えてくれました。その頃には私は週13のクラスを教え、ワークショップとトレーニングを主導し、自分のスタジオを運営していました。

ヨガは数え切れないほど私を救ってくれました。自分の命が危機的状況にさらされ、本能がうまく機能しない時でさえも、ヨガのおかげで心身共に柔軟性を持ち続けることができました。

私は2008年に初めて切断者のためのヨガワークショップを行いました。今日、私の運営する団体では世界中のヨガティーチャー、プラクティショナー、医療従事者を対象に、トレーニング、クラス、コンサルテーション、オンラインコース、無料リソースを提供しています。

私はまた、切断者のヨガティーチャーとプラクティショナーをつなぐAmputee Yoga Association(切断者のためのヨガ協会)を立ち上げました。また最近、「切断者のためのヨガ」という本も出版しました。この本は、四肢喪失後、体全体を整えるための基本ガイドです。私の願いは、人々が自分の本来持つ強さに目覚めるための手助けをすることです。そして私たちは皆、時代を超越した純粋な部分があるということを忘れないでください。

人は皆、神の神聖な創造物なのですから。

教えてくれたのは…マーシャ・ダンジグさん
マーシャ・ダンジグさんは、オハイオ州ダイトン在住のヨガティーチャーでAmputee Yoga Association(切断者のためのヨガ協会)の創設者である。彼女は国際的にスピリチュアル・メンター、ヒーラー、ヨガ療法士としても活躍している。

ヨガジャーナルアメリカ版/「Yoga Transformed Me After Amputation

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by MARSHA DANZIG
Translated by Hanae Yamaguchi



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