宇宙とつながるとは…?|瞑想で活性化する3つの神経ネットワーク
どうやったら宇宙の生命力 大きな存在とつながる瞑想に近づけるか
シャクティにつながることを目指して瞑想を始めてみよう。頭頂からつま先まで全身を順序立てて見つめていこう。これから紹介する方法で、自分を抑えつけている力をすべて解放しよう。
実践方法
1.あご、口、内耳、外耳、目のまわり、額、頭皮に感じる感覚を受け入れる。次に、首、喉、肩、肩甲骨に、そして腕、手のひら、指に感じる感覚を受け入れる。最後に、胴体の上部、中部、下部、背面、骨盤、仙骨、腰、脚、足先に感じる感覚を受け入れる。
2.体の前面と背面、右側と左側、内側と表面を同時に意識して、全身のあらゆる部分を同時に感じ取る。次に、全身を力強い活気に満ちたエネルギーであり、内側と外側に同時に広がっていく燃えるような感覚の広がりであると感じよう。雑念が生じても、意識を戻して、自分の肉体を光り輝く感覚であると感じ続けよう。
3.身体感覚に意識を集中させ続ける。たとえば、体のどこに緊張を感じているか、息を吸うときと吐くときに息が全身を巡っている様子を観察しよう。こうすると、時空を分離する標準設定のネットワークのスイッチを意識的に切り、意識のネットワークと制御のネットワークを活性化させて、 最終的には現在中心のネットワーク(宇宙の生命力と無限の可能性につながる決定的な入り口)のスイッチを入れることができるようになる。
4.私たちの存在を含めて、全宇宙に存在するあらゆるものの原子、分子、粒子を活性化させている宇宙の生命力の鼓動に、全身のあらゆる細胞をつなげよう。
5.最大20分座り、自分の目的を確認し続けよう。雑念が生じたら、それを注意深く観察したのち、自分の体が活きいきときらめく宇宙の生命力であると感じることに意識を戻そう。瞑想を終える準備ができたら、この生命力に通じる窓を一日中開放し続ける気持ちを新たにしよう。
シャクティに触れることによって、反抗して収縮するのではなく、反応して相互に作用し合うように変わっていく。その変化を観察しよう。
本質的な宇宙の生命エネルギーを感じるためには、注意のネットワーク、制御のネットワーク、現在中心のネットワークを働かせる必要がある。この3つのネットワークが働いていると、周囲の世界とのつながりが強固になる。また、心を制御する中枢も強化されて、平安、喜び、静けさといった感情に触れることが容易になる。すると、私たちの神経系の配線が変わり始めて、本質的な力に触れられるようになり、この力が私たちの人生に意味、目的、価値を吹き込むようになる。つまるところ、シャクティを感じられると、また瞑想用のクッションに座りたいと思うようになるのだ。
この道を歩き続けよう
この瞑想を毎日続けて、どんな変化が起きるか観察しよう。たとえば、誰かと会話しているとき、デスクで仕事をしているとき、屋外を歩いているとき、一日の終わりにベッドに入り込むとき、どんなことが起きるだろう。宇宙の生命力を突然感じて、全身のあらゆる細胞が活性化するかもしれない。今取り組んでいることがなんであれ、それをやり続けよう。その一方で、この輝くエネルギーを感じとって経験することによって、自分自身とも周囲の世界とももっと深くつながっていると感じられるようになることを実感しよう。シャクティに触れることによって、反抗して収縮するのではなく、反応して相互に作用し合うように変わっていく。その変化を観察しよう。
指導/リチャード・ミラー
博士号取得者。Integrative Restoration Institute( irest,us)を創設し、現在代表を務めている。また、International Association of Y oga Therapistsの共同創設者でもある。『iRest Meditation and Y oga Nidra』の著作がある。今回の記事は、効果的な瞑想を長期間続けられるように書かれた全10回シリーズの2番目の記事。
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