宇宙とつながるとは…?|瞑想で活性化する3つの神経ネットワーク

 宇宙とつながるとは…?|瞑想で活性化する3つの神経ネットワーク
Abigail Biegert
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この数年間に神経科学の学術誌『Frontiers in Human Neuroscience』に発表された研究では、瞑想をしている最中に、あらかじめ設定された標準設定のネットワークのスイッチが切れることがわかった。これは過去も現在も未来もある人間を時空の中で位置づけているネットワークである。

瞑想中には、このネットワークが閉じるのに対してほかの3つのネットワーク(注意のネットワーク、制御のネットワーク、現在中心のネットワーク)はスイッチが入った状態にある。注意のネットワークと制御のネットワークは、注意の焦点を絞って集中を高める働きをする。現在中心のネットワークは、互いにつながっている経験や周囲のあらゆるものと調和している経験、すなわち根底にある宇宙の生命力と調和している経験をもっと確かなものにする働きをしている。

瞑想によって無限の可能性と洞察の世界が開かれる

標準設定のネットワークが切れていてほかの3つのネットワークが入っているときには、意識が研ぎ澄まされて集中力が高まるが、周囲から切り離された個人である意識は失われる。このとき、自分自身が全宇宙とつながっている広大な感情になっていると感じられるかもしれない。この状態になると、ダン・シーゲル(カリフォルニア大学のマインドフル アウェアネス研究所の共同所長)が「無限の可能性と洞察」と呼ぶ世界が開かれて、創造力の泉とつながることができ、問題解決の方法の本質が見えてくる。

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by Richard Miller,PhD
illustration by Abigail Biegert
translation by Setsuko Mori



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