魂を磨いてくれるヨガ|ヨガの持つ二面性と恩恵とは

 魂を磨いてくれるヨガ|ヨガの持つ二面性と恩恵とは
Yoga HAWAII Magazine
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ここハワイでは、まさにヨガ界のすべてを体験できる。天井から吊るされた絹布を使ってストレッチをするエアリアルヨガから、瞑想とチャンティングを主に行う哲学的なレッスンまで、興味に応じてありとあらゆるクラスを見つけられる。ヨガを始めたばかりの人にとっては、身体的なポーズを学ぶクラスが一番なじみやすいだろう。だがすべての流派のヨガを試そうとしたら、ヨガの身体的要素を学ぶだけでも一生かかる。もしも正しいアライメントをしっかりと身につけたいならアイアンガークラスが良いだろう。強さと忍耐力を培うならクンダリーニか、ポーズを途切れなく行うパワーヨガクラスが向いている。身体的な修練よりも静かに内観したい人は、献身のヨガや瞑想練習が合うだろう。これらのクラスではより深遠で霊的な練習に重きをおいているからだ。

どの練習にも共通して言えるのは、適切な時に集中することでヨガは心身に強さと安定感をもたらすという点だ。武道や他の運動がエネルギーを調整するのと同様に、ヨガは身体を鍛えてバランスを整えながら体内の生命力を高める。だがハンドスタンドやクジャクのポーズが完璧にできれば真のヨギーと言えるのだろうか? 答えはノーだ。

ヨガの練習をしばらく続けている人は、やがて身体的な練習のすべてにスピリチュアルな側面が内在していることに気づくだろう。ヨガという言葉はサンスクリット語で「結合」を意味するユジュ(yug)に由来している。この「結合」とは、手が足に届くとか、鼻がひざにつくことではない。心と身体の結合でもないため、個人的にはどんな逆転のポーズよりも難しいと思っている。最古の教本の一つ、ヨーガスートラには悟りに至る修練の道が記されているが、その書によるとヨガは人間の意識(心を通じて日々感じている自我)と神の意識(真我によって認識される真実)との結合を目的としている。ヨガのすべての練習は、この精神的な結合を達成し、究極の幸福と苦難からの解放を味わうために作られている。ヨガティーチャーが「本質的な自己に戻りなさい」、「内なる平安に息を吹き込みなさい」と言うのは、まさにその結合を生徒たちに促すためだ。言葉でいうと難解に聞こえるかもしれないが、ヨガのクラスは古代教本ヨーガスートラに書かれている八支則に基づいて行う内的な修練のための聖域なのだ。

魂を磨いてくれるヨガ
Photo by Yoga HAWAII Magazine

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by Jennie Lee
translation by Sachiko Matsunami



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