理学療法士が教える「肩に力が入ってしまう」原因と対策|座ったまま約3分の首肩ケア

理学療法士が教える「肩に力が入ってしまう」原因と対策|座ったまま約3分の首肩ケア
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shizuka
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2026-10-27

夕方になると首肩がずっしり。パソコンやスマホに集中していて、気づけば肩が耳に近づいている。そんなことはありませんか?「肩の力を抜こう」と思っても、なかなか抜けないものですよね。今回は、胸元や首筋をやさしくさすり、呼吸に合わせて肩の力を抜く約3分のケアをご紹介します。椅子に座ったままできるので、仕事や家事の合間にも。強くもんだり、大きく動かしたりするのが苦手な方も、心地よい範囲から始めてみましょう。

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肩が上がっているのは、力が入り続けているサインかも

パソコンに向かうとき、スマホを見るとき、細かい作業に集中するとき。無意識に肩をすくめたままになっていませんか。
肩をすくめる動きには、首から肩に広がる「僧帽筋」などが関わっています。同じ姿勢が続き、首肩の筋肉が働き続けることは、こりや重だるさの一因になります。

僧帽筋
イラストAC

理学療法の視点では、筋肉を伸ばすことだけでなく、力を入れる・抜くの違いを感じることもケアのポイントです。実際に、息を吸いながら肩を上げ、吐きながら下ろす運動は、首肩の緊張を和らげる方法のひとつとして紹介されています。

今回のケアも、肩を無理やり下に押し込むのではありません。胸元や首筋にやさしく触れ、最後に肩を上げ下げすることで、「力を抜いた肩」の感覚を探していきます。

「さするだけ」にも意味がある。皮膚の血流に働きかけ、リラックスするきっかけに

肩がこると、硬いところを強く押したり、もんだりしたくなりますよね。でも、今回のケアで大切なのは、強さではなく「心地よく触れること」です。
なでるようなマッサージによって、皮膚の細かな血管の血流が増えた研究があります。

また、皮膚には触れられた刺激を感じ取る神経があり、ゆっくりやさしくなでる刺激は、心地よさにつながることが研究されています。
強い刺激で何とかほぐそうとしなくても、やさしく触れることがリラックスのきっかけになるのです。

ここに、ゆっくりした呼吸を組み合わせてみましょう。息をゆっくり止めずに「ふーっ」と吐きながら、触れている側だけでなく、さすっている手や肩にも力が入っていないか確かめます。
やさしくさする、呼吸する、それから軽く動かす。 この流れで、首肩の力を抜く感覚を探していきましょう。強くこする必要はなく、手のひらや指の腹で皮膚の表面をなでる程度で十分です。

実践|座ったまま約3分。首肩をやさしくゆるめる6ステップ

安定した椅子に座り、足裏を床につけます。背筋を無理に反らさず、楽に座りましょう。

STEP1:鎖骨の下を、内側から外側へさする

1. さする側と反対の手を、鎖骨の下に添えます
2. 首は、さする側と反対へ軽く倒します
3. 鎖骨の下を、胸の中央寄りから肩の方向へやさしくさすります

ポイント: 首は少し傾けるだけで十分。肩をすくめず、骨の上を強くこすらないようにしましょう。

エクサ1
photo by Shizuka

STEP2:脇の前のくぼみを、軽くほぐす

1. 胸と腕のつけ根の境目、脇の前側に指先を添えます。
2. 小さな円を描くように、軽く動かします。

ポイント: 脇の奥に指を押し込まず、触れやすい前側だけをやさしく。痛みやしびれが出る場所は避けてください。

STEP3:胸の中央から、みぞおちの手前までさする

1. 首を正面に戻します
2. 左右の鎖骨の間から、胸の中央を通って下へ、手をゆっくり滑らせます
3. みぞおち付近では、優しく長めにほぐすのがおすすめです

ポイント: 胸の骨やみぞおちを力任せに押し込まないこと。力をかけるより、呼吸しながら胸元の緊張に気づくつもりで行いましょう。

エクサ3
photo by Shizuka

STEP4:耳の下から、鎖骨に向かってさする

1. さする側と反対へ、首を軽く倒します
2. 耳の下から鎖骨へ向かって、首筋の表面をやさしくさすっていきます

ポイント: 首の前側や、脈を感じる場所を強く押さないでください。首を大きく倒す必要もありません。

STEP5:肩に手を添えて、ゆっくり呼吸する

1. 首を軽く傾けたまま、反対の手を肩の上に添えます
2. 手で肩を押し下げず、腕の力を抜きます
3. 無理のない呼吸を繰り返します

ポイント: 息を吐くときに、肩まわりの力も少しずつ手放すイメージで。伸びを強めようと、頭を手で引っ張らないようにしましょう。

エクサ5
photo by Shizuka

STEP6:吸って肩を上げ、吐いてストン。3回繰り返す

1. 首を正面に戻し、両手を下ろします
2. 息を吸いながら、両肩を耳へ近づけるように軽く上げます
3. 息を吐きながら、肩の力を抜いて下ろします
4. 呼吸に合わせて3回繰り返します

ポイント: 肩を勢いよく落とすのではなく、力を抜いた結果、自然に下がる感覚を大切にしましょう。

※STEP1.2.4.5は反対側も同じように行いましょう

※強い首の痛み、腕のしびれ、めまいなどがある場合は、セルフケアを優先せず医療機関に相談してください。首の病気で治療中の方は、担当の医療者の指示に従いましょう。

「肩の力を抜く練習」を、いつもの椅子で

首肩が重いとき、もっと強くもんだり、一生懸命伸ばしたりする前に、まずは、やさしく触れる、ゆっくり呼吸する、肩の力を抜く。その小さなケアから始めてみましょう。

目指すのは、無理に肩を下げた姿勢ではなく、余計な力を入れずに過ごせる感覚です。仕事が一区切りついたときや、家事の合間に約3分。「また肩が上がっていたな」と気づいたときの、ひと休みに取り入れてみてください。

▼動画で詳しくやり方を確認したい方は、こちらから▼

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