【精神科医Tomyが教える】「できて当然」の重圧に負けそうな人が、今すぐ捨てるべき勘違い
「私の人生、このままでいいの?」Xフォロワー数約40万人!大人気の精神科医Tomyが贈る「人生の停滞期」に一歩踏み出すためのヒント。書籍『人生迷子 - 立ち止まったときの処方箋 -』(ワニブックス)より、内容を一部抜粋して紹介します。
もう若手ではないからまわりを頼りにくい。「自己責任」という言葉を重く感じる。
ある程度仕事に慣れてくると、ふと気づく瞬間があります。「あれ、前ほど気軽に頼れなくなっているな」「もう新人じゃないから、これくらい一人でやらなきゃいけない気がする」そうやって、知らないうちにプレッシャーが増えていく。この感覚は、誰でも経験があるのではないでしょうか。新人の頃は、わからなくて当たり前。でも年数を重ねると、「できて当然」「知っていて当然」そんな空気を、自分で自分に課してしまいます。私も研修医のとき、それを強く感じました。研修医というのは、次々と手技や対応を覚えていく時期なのでなおさらです。しかも私はかなり不器用なので、同期との差がどんどん出てきて、結構プレッシャーを感じていました。正直に言うと、これはもう避けられません。立場が上がるということは、責任が増えるということでもあるからです。
ただし、ここで一つ、大きな勘違いがあります。責任が増える=一人で全部抱えるというわけではありません。仕事は基本的に、「組織でやるもの」です。一人で完結させるために存在しているわけではありません。自分でできることはやればいい。その範囲は経験とともに、自然に増えていきます。でも、すべてを抱え込む必要はないんです。むしろ、立場が上がるほど、人に頼る力が求められるようになります。管理職や中堅の役割は、「自分が全部やること」ではなく、「適切に人に任せること」だからです。たとえば、
・仕事を振る
・相談する
・意見を求める
こういったことは、立場が上がっても、いや立場が上がったからこそ大切な仕事で、これも立派な「頼る」という行為です。つまり、頼り方が変わっただけなんですね。そして「自己責任」という考え方ですが、これも社会で生きている以上、避けられません。だから、プレッシャーを感じるのも当然です。でもプレッシャーは、悪者ではありません。
プレッシャーがあるからこそ、人は考え、工夫をし、成長するわけですから。大事なのは、「プレッシャーを感じないこと」ではなく、プレッシャーに潰れない、上手な扱い方を知ることです。たとえば、できないことを曖昧にせず、言葉にして他者と共有すること。何でもできるフリをするのではなく、「ここまではできます。ここからは相談したいです」と明確にする。そこまでできたら、あとはなるようになります。こうすれば過度なプレッシャーも感じませんし、実はそのほうが信頼もされるわけです。もし環境が変わって、新しい職場に移ったとしても、年齢と経験は消えません。新人の立場でも、「ある程度経験を積んだ大人」として見られます。自己責任がゼロになる場所なんて、どこにもないんです。だからこそ、「頼ってはいけない」と思い込まないでください。できることを把握して、できないことを共有する。そして、一人で抱え込まない。その切り替えができるようになると、このプレッシャーは、あなたを苦しめるものから、あなたを支える力に変わっていきます。
この本の著者…精神科医Tomy
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局に入局する。3 9万フォロワー突破のX(旧・Twitter)が人気で、テレビ・ラジオなどマスコミ出演多数。著書『精神科医Tomy が教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)に始まる「1 秒シリーズ」は、累計36万部を超えるベストセラーに。『精神科医Tomy の気にしない力』(だいわ文庫)、『精神科医Tomy が教える30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)、『うつ未満 。 「大丈夫」と言えない日の相談室』(秀和システム新社)ほか著書多数。X:@PdoctorTomy
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