これからの人生に漠然と不安を感じたときに…【公認心理師が教える】3つの簡単実践ワーク

これからの人生に漠然と不安を感じたときに…【公認心理師が教える】3つの簡単実践ワーク
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「気になること」が多くて「楽しいこと」に目が向かないあなたへ。公認心理師、神経セラピストの浅井咲子さんの著書『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)より内容を一部抜粋して、自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変えるヒントを紹介します。

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これからの人生に漠然と不安を感じたとき

5年後、10年後、そのもっと先の老後……。ふとした瞬間に、将来への不安が頭をもたげてくることはありませんか?将来を考えて不安になるのは、裏を返せば慎重で堅実であることの表れともいえます。そんな自分を心配性だとネガティブにとらえず、しっかり者だとほめてあげましょう。とはいえ、不安が止まらずにそわそわしてしまったり、気分がどんよりと落ちこんだりすると、知らないうちにエネルギーを消耗してしまいます。そんなときは、腹側迷走神経(穏やかなブレーキ)を導入し、心身を落ち着かせましょう。これまでに紹介した腹側迷走神経を刺激するワークを実践するのもよいですし、次から紹介する「ハグをする」などのワークもおすすめです。じんわりと幸福感が湧いて、不安がやわらいでいきますよ。

Q. 結婚願望がそれほどなく独身なのですが、これからもひとりだと思うと、ふと将来が不安になることがあります。お金のこと、親のこと、老後のこと……。考えてもしかたないとわかっているのに、不安が止まらず気持ちがふさいでしまいます。話す相手もいないので、ためこんでしまう一方でつらいです。

A. 将来に対して危機感をもつこと自体は、悪いことではありません。でも、それがストレスになるとつらいですよね。モヤモヤしてきたら、心臓に手を当ててみてください。手を置いたあたりが温まり、気持ちが落ち着いてきます。ぬいぐるみをもっているなら、抱きしめてその感触を感じてみるのもよいですよ。

Work①ハグをする

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誰かとハグをすると、温かい幸福感に包まれますよね。それは幸せホルモンとも呼ばれるオキシトシンが分泌されるからといわれています。「触れ合うと心地よい」という感覚を重ねることで、腹側迷走神経の「つながりモード」も強化され、人との交流が心地よく感じられるようになります。ハグをする相手は、ぬいぐるみやペットでもOK。触れ合う心地よさを、自分の肌で感じることが大切です。

Work②心臓に手を置く

胸に手を当てる
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心臓も腹側迷走神経が通っている臓器のひとつ。心臓に手を置いて、少し温かさが感じられるまで待つことで、しだいに気分が落ち着いてきます。手を置くだけでなく、心臓のあたりを優しくなでさするのもよいでしょう。心臓を通る2つの迷走神経を刺激できます。人が緊張したときに胸に手を当てるのは、じつに理にかなっているのです。

『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)

この本の著者…浅井咲子(あさい さきこ)

公認心理師、神経セラピスト。立教大学卒業後、外務省在外公館派遣員として在英国日本国大使館勤務。その後、米国ジョン・F・ケネディ大学院にて、カウンセリング心理学の修士課程(身体心理学専攻)を修了。オークランドの地域カウンセリングセンターにて研修を行う。帰国後、教育センターや企業内で相談員として勤務。2008年、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」を設立し、自己調整とレジリエンスのある生活を提案し続けている。著書に『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』(大和出版)、『「今ここ」神経系エクササイズ』『「いごこち」神経系アプローチ』(梨の木舎)、翻訳書に『子どものトラウマ・セラピー』(雲母書房)『レジリエンスを育む』『発達性トラウマ治癒のための実践ガイド』(岩崎学術出版社)、『トラウマによる解離からの回復』(図書刊行会)など。

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胸に手を当てる
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)