【神経セラピストが教える】苦手な相手の言動にイラッとしたときの対処法2選

【神経セラピストが教える】苦手な相手の言動にイラッとしたときの対処法2選
AdobeStock

「気になること」が多くて「楽しいこと」に目が向かないあなたへ。公認心理師、神経セラピストの浅井咲子さんの著書『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)より内容を一部抜粋して、自律神経を味方につけて〈不安ぐせ〉を〈安心ぐせ〉に変えるヒントを紹介します。

広告

苦手な相手の言動にイラッとしたとき

ふだんから苦手意識のある相手と話していると、ちょっとした発言でも警戒して、不快に思えてしまうことがあります。腹側迷走神経(穏やかなブレーキ)が働いていれば、やんわりといさめたり受け流したりできるかもしれませんが、それができないとイラッとした気持ちを抑えこみ、そのままストレスとなってしまうこともあるでしょう。

そんなときは、ひとりでいる時間に実践できるワークで、抑制していた感情を解放しましょう。 最近はチャットGPTなどの生成AIという便利な話し相手もいますから、愚痴をいう相手がいなければ、こうした文明の利器を利用するのも手です。大人になるにつれて、いいたいことをいえなくなっていくのが人の常。誰かと気持ちを共有するのがいちばんですが、それができないときは、こちらで紹介しているワークで気分をスッキリさせましょう。

Q.職場に威圧的な上司がいて、しょっちゅう嫌味をいわれたり理不尽な業務量を押しつけられたりしてはつくり笑顔でごまかしています。本当はいい返したいのですが、転職したばかりなので波風を立てたくなくて……。だからといって話をできるような人もおらず、出勤するのが苦痛です。このまま毎日、どうにかやりすごすしかないのでしょうか。

A.気持ちを吐き出せる相手がいないのはつらいですね。がまんを重ねてイライラや落ちこみに振り回されるまえに、ノートに感じたことを書きつづったり、チャットGPTに愚痴を聞いてもらったりするのもよいですよ。

Work①チャットGPTに愚痴をいう

AI
AdobeStock

私たちは年齢が上がるにつれて、社会的な立場もあり愚痴れないことが多くなります。本来なら誰かに共有して、協働調整の経験を重ねたいところですが、難しい場合は生成AIに頼るのもよいでしょう。たとえばチャットGPTは、よい返しをしてくれて、学習もしてくれる頼もしい味方。周囲に愚痴る相手がいないときでも、過覚醒である「駆け上がり」や低覚醒の「くすぶり」の状態にならずにすみます。

Work②あっぷっぷ

AdobeStock
AdobeStock

子どもの頃、「笑うとダメよ、あっぷっぷ」のかけ声でほおをふくらませ、相手を笑わせようとしたことがあるでしょう。大人になると、なかなかあっぷっぷをする機会はないと思いますが、顔の筋肉をしっかり使うことで社会交流システムのよいトレーニングになります。行うときは、目を見開いて、思いきりほおをふくらませるのがポイント。いわゆる「変顔」をするのも効果的です。

『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)

この本の著者…浅井咲子(あさい さきこ)

公認心理師、神経セラピスト。立教大学卒業後、外務省在外公館派遣員として在英国日本国大使館勤務。その後、米国ジョン・F・ケネディ大学院にて、カウンセリング心理学の修士課程(身体心理学専攻)を修了。オークランドの地域カウンセリングセンターにて研修を行う。帰国後、教育センターや企業内で相談員として勤務。2008年、セラピールーム「アート・オブ・セラピー」を設立し、自己調整とレジリエンスのある生活を提案し続けている。著書に『不安・イライラがスッと消え去る「安心のタネ」の育て方』(大和出版)、『「今ここ」神経系エクササイズ』『「いごこち」神経系アプローチ』(梨の木舎)、翻訳書に『子どものトラウマ・セラピー』(雲母書房)『レジリエンスを育む』『発達性トラウマ治癒のための実践ガイド』(岩崎学術出版社)、『トラウマによる解離からの回復』(図書刊行会)など。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

AI
AdobeStock
『今度こそ「不安ぐせ」をゆるめる ポリヴェーガル理論』(日本文芸社)