夜になると不安が増えるのはなぜ?朝より大事な“夜の浄化”とアーユルヴェーダ的自律神経の整え方

夜になると不安が増えるのはなぜ?朝より大事な“夜の浄化”とアーユルヴェーダ的自律神経の整え方
mami nagata
永田舞美
永田舞美
2026-01-26

夜になると、急に不安を感じたり、気持ちが沈んだり。日中はそうでなくても、夜になると頭の中がぐるぐるして眠れなくなったり。そんな経験はありませんか? そんなとき私たちは、「考えすぎてしまう性格だから」「メンタルが弱いから」と、自分を責めてしまいがちです。アーユルヴェーダでは、心の状態は性格だけで決まるものではなく、身体のコンディションや日々の過ごし方と深くつながっていると考えます。 今回は、アーユルヴェーダの視点から「夜に不安が増える理由」と、今日からできる夜の浄化習慣についてお話ししていきます。

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夜になると不安が増えるのは「自律神経の切り替え」がうまくいかないから

夜は本来、身体も心も「休息モード」に切り替わっていく時間です。ですが、現代の私たちは、夜になってもスマホを見たり、仕事の連絡を返したり、家事を終わらせたり、頭を使い続けていることが少なくありません。すると、交感神経が優位な状態が続き、身体は緊張を解けないままになってしまいます。

その結果、こんな自分になりやすいのです。

・一人になった瞬間に、急に寂しくなる
・明日のことを考えて落ち着かなくなる
・過去の失敗が頭に浮かんでくる
・SNSを見て焦りが増す
・眠りたいのに眠れない

こうした状態は、意志の問題というよりも、神経が興奮したままで「休むスイッチ」が入らない状態だと考えられています。

アーユルヴェーダでは、夜は「整いやすい流れ」がある

アーユルヴェーダでは、1日の中で各ドーシャが優位になる時間帯があると考えます。そのリズムを知っておくと、夜に不安が増える理由も、そして整え方も、とてもシンプルに見えてきます。

まず夜の18時頃からは、カファ(地と水のエネルギー)が増えてくる時間です。
カファのエネルギーは「落ち着き・安定・潤い」をもたらす性質があり、本来この時間帯は、心と身体がゆったりと鎮まりやすい「休息モード」に入っていきます。ですが、仕事の続きやSNSなどの刺激、遅い時間の食事などで、神経を使っているままでいると、カファのゆるむ流れに乗れず、夜になっても神経が切り替わりにくくなります。

そして22時以降は、ピッタ(火のエネルギー)が優位になる時間です。ピッタは「消化・吸収・代謝」の働きを司ります。つまり、本来この時間は、眠っている間に身体や心を回復させるための、内側のメンテナンスが始まるタイミングなのです。

22時を過ぎて起きていると、ピッタの火が外側に向かって働きやすくなり、頭が冴えてしまったり、考えが止まらなくなったり、イライラや焦りが強くなることもあります。つい夜遅くに自分時間や、仕事や家事などに費やしてしまいがちですが、実は夜に必要なのは、やるべきことから離れてカファの時間にゆるみ、ピッタの時間に回復をさせる状態に導くことです。この自然な流れに乗るだけで、心は驚くほど静かに整っていきます。

朝より大事な「夜の浄化」で心は静かに整う

前回の記事では“朝の浄化”をお伝えしましたが、実は夜も同じくらい大切です。眠っている間に身体と心を修復するための準備時間だからこそ、夜の過ごし方が乱れると、睡眠の質が落ち、回復が追いつかず、翌朝も重たさを引きずりやすくなります。ここからは、日常の中で無理なくできる「夜の浄化」習慣をご紹介します。

今日からできる夜のセルフケア3つ

①夜のスマホは早めに機内モードに

夜に不安が増える人ほど、寝る直前までスマホを見てしまいがちです。情報を追うことで気を紛らわせているようで、実は脳はどんどん興奮してしまいます。少しずつスマホから離れる時間を早くし、夜は心や身体に意識を向けるような時間を過ごしてみてください。

・寝る30分前から照明を暗めに、ストレッチや深呼吸をする
・SNSではなく音楽や読書に切り替える
・スマホを見ながらベッドに入らない
・寝る30分~1時間前から機内モードに

それだけでも、自律神経は少しずつ休息モードに向かいます。

②温めるケアで、神経を鎮める

不安が強い夜ほど、身体は冷えていることが多いです。冷えは不安をさらに増やし、落ち着かなさを強めてしまいます。おすすめは、シンプルに「温めること」。

・湯船に浸かる(難しければ足湯でもOK)
・温かい飲み物を少し(白湯やハーブティー)
・腹巻きや靴下で守る
・オイルケアを取り入れる

温めることは、心にとっても「安心」を与える行為です。不安な夜ほど、温かさを味方につけてください。

 

③「今日の未消化」を手放す、夜の小さな瞑想

アーユルヴェーダでは、未消化なものが毒素(アーマ)になると考えます。そのため、夜のうちに少しでも手放してあげることが大切です。おすすめは、ほんの1分でできる小さな習慣。

・今日よかったことを3つ書く
・頭に残っていることをメモに書き出す
・「今日もよくやった」と声をかける
・深呼吸を3回して、吐く息を長くする

大切なのは、問題を解決することではなく、心の中に溜まったものにフタをせず流すこと。ありのままの自分を受け止めてあげることで、夜の不安は少しずつ静まっていきます。

不安をなくすより「不安に飲まれない夜」をつくる

不安は、消そうとすればするほど大きく感じることがあります。だからこそ、目指したいのは「不安がゼロの自分」ではなく、不安があっても、自分に戻ってこられる心です。アーユルヴェーダのセルフケアは、今すぐ心が劇的に変わるものではなく、続けていくうちに、毎日の暮らしの中で少しずつ穏やかな方向へ戻していくための知恵です。

夜に不安が増えるのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、それだけ頑張ってきた証拠。だからこそ、一日の終わりには自分をゆるめて、受け止めてあげてください。今日の夜から、まずはひとつだけ。 不安が減り、眠りが深くなり、朝の目覚めも変わっていきます。この小さな習慣が、明日の心を軽くしてくれますように。

 

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