“朝はコーヒーだけ”が血管老化を進める?医師が警告する空腹×カフェインの落とし穴
「朝は食欲ないから、コーヒーだけ」「ブラックだし、むしろ体にいいでしょ?」―この習慣、正直かなり多いです。しかも仕事ができる人、健康意識が高い人ほどハマりがち。でも医師の立場から見ると、“空腹×カフェイン”の組み合わせは、血管にとって地味にダメージが積み重なるパターンです。本人は元気なつもり。検査も「大きな異常なし」。それでも数年後、血管年齢にハッキリ差が出てきます。医師が解説します。
空腹の朝、血管はすでに「緊張状態」
まず朝の体の中で何が起きているか。
起床直後は、血管にとってはわりと過酷な時間帯です。
・軽い脱水状態
・交感神経優位
・血圧が上がりやすい
ここで重要なのが「空腹」。
空腹が長いと、体は「エネルギーが足りない=非常事態」と判断し、コルチゾールやアドレナリンを出します。
これらは
・血管を収縮させる
・血圧を上げる
・血糖を上げる
という作用があります。
つまり、朝の空腹時点で血管はすでにピリピリしている。
そこにカフェインを入れると、血管はどうなる?
カフェインは悪者ではありません。ただし、タイミングが問題。
空腹の状態でカフェインを入れると、以下が起こりやすくなります。
- 交感神経がさらに刺激
- 心拍数アップ
- 血圧の急上昇
特に以下の人は、血管のクッション性が落ちています。
☑︎ 40代以降
☑︎ 高血圧ぎみ
☑︎ ストレス多め
☑︎ 睡眠不足
例:45歳・デスクワーク男性
朝はコーヒーのみ。午前中は集中できるが、昼前にドッと疲れる。血圧は「やや高め」で放置。
この人、24時間血圧を測ると朝の時間帯だけ血圧が跳ね上がっていることが判明。
原因は、空腹+カフェイン+ストレス。
本人は「コーヒーで目が覚める=調子がいい」と思っていました。
血管老化が進む人の共通点は「自覚がないこと」
“朝はコーヒーだけ”が厄介なのは、すぐに症状が出ないこと。
- 胸が痛むわけでもない
- 倒れるわけでもない
- 健診もギリギリ正常
でも血管の内側では、
・血圧変動
・炎症
・内皮細胞のダメージ
これらが、毎朝コツコツ積み重なります。
これ、「紙を毎日ちょっとずつ折り曲げる」のに似ています。ある日突然、パキッといく。
実際、「朝食をほぼ取らない」「朝イチで濃いコーヒー」、この組み合わせの人は、血管年齢が実年齢より10歳以上高いことも珍しくありません。
医師がすすめる「血管を守る朝コーヒーの扱い方」
大事なのは、やめることではありません。ポイントは3つ。
① 空腹を完全に作らない
バナナ半分、ヨーグルト数口、ナッツ少し。これだけで血管の反応は変わります。
② 起床後すぐは飲まない
最低でも30〜60分あける。体内の覚醒ホルモンが落ち着いてから。
③ 水分→食べ物→コーヒー
この順番を守るだけでOK。
実際、「朝に少し食べるようにしただけで、動悸や午前中の疲れが減った」という人はかなり多いです。
まとめ:コーヒーが問題ではなく「空腹」が問題
“朝はコーヒーだけ”という習慣は、若いうちは何とかなることもあります。
でも40代以降は、血管の余力が確実に減ってくる。
- 空腹で血管が緊張
- カフェインでさらに刺激
- それを毎朝繰り返す
これが、静かに血管老化を進めます。
コーヒーは目覚まし薬ではありません。体が整ったあとに使う「後押し役」です。
朝の一杯、血管にムチを打つか、味方につけるか。分かれ道は、ほんの小さな習慣の差です。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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