「血管が詰まる」サインは手足に現れる?40代が無視してはいけない冷えと痺れとは|医師が解説
「最近、手足が冷える」「正座してないのに足がジンジンする」――40代になると、こんな小さな違和感を覚える人が増えてきます。でも多くの人は、「冷え性だから」「年のせいかな」でスルーしがち。実はその感覚、血管が悲鳴を上げているサインかもしれません。血管のトラブルは、胸や脳だけで起こるわけではありません。むしろ、一番最初に異変が出やすいのは“末端”である手足。見逃されがちな冷え・痺れの裏にある血管の話を、医師が解説します。
手足の冷えは「血流が足りていない」サインかもしれない
冬でもないのに手足が冷たい。
靴下を履いても足先だけ冷える。
こうした症状、女性に多いと思われがちですが、40代以降の男性にもかなり増えています。
血管は年齢とともにしなやかさを失い、内側に汚れ(動脈硬化)が溜まりやすくなります。すると、心臓から送り出された血液が末端まで届きにくくなる。結果、一番遠い手足から冷えが始まるわけです。
実際、健診では「血圧は正常」「コレステロールもギリギリセーフ」と言われていた50代男性が、「足先が冷えて夜眠れない」と受診。調べてみると、下肢の血管がかなり狭くなっていた、というケースも珍しくありません。
冷えは単なる体質ではなく、血管の通行量が減っているサイン。そう考えると、見方が変わってきます。
「ピリピリ」「ジンジン」は神経じゃなく血管が原因のことも
痺れというと、「神経が圧迫されている」と思う人が多いですよね。もちろんそれもありますが、40代以降で増えてくるのが、血流不足による痺れです。
血液は酸素と栄養を運ぶライフライン。それが滞ると、神経も正常に働けなくなります。
すると、以下のような症状が出てきます。
長く歩くと足がジンジンする
手先がピリピリして細かい作業がしづらい
朝より夕方のほうが痺れが強い
ある40代女性は、デスクワーク中に足の裏が痺れて集中できなくなり、「坐骨神経痛だろう」と放置。ところが検査すると、糖代謝異常と軽い動脈硬化が進行していました。血糖と血管、両方が関係していたわけです。
痺れ=神経と決めつけず、血管の視点も持つことが大切です。
放置するとどうなる?静かに進む“詰まりのリスク”
手足の冷えや痺れは、命に直結しない分、どうしても後回しにされがちです。でも、ここが落とし穴。
血管のトラブルは、「ある日突然」起こるように見えて、実際は何年も前からサインを出し続けています。
末端の血流が悪い状態を放置すると、やがて心臓や脳の血管にも負担がかかる。
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
これらの多くは、「以前から手足が冷えていた」「痺れがあった」という背景を持つ人が少なくありません。
特に40代は、仕事も忙しく、健康は後回しになりがち。でもこの時期に気づいてケアできるかどうかで、10年後の血管年齢は大きく変わります。
冷えと痺れは「年齢のせい」にしない
手足の冷えや痺れは、体が出してくれている分かりやすいサインです。
「疲れてるだけ」「冷え性だから」と片づけず、
・最近、症状が強くなっていないか
・左右差がないか
・歩くと悪化しないか
こうした点を一度、冷静に振り返ってみてください。
血管は、文句を言わずに黙って傷んでいきます。だからこそ、最初に声を上げる手足の違和感を拾えるかどうかが重要です。
40代は、まだ間に合う年代。
その冷え、その痺れ、体からのメッセージかもしれません。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
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