朝起きても体が重いのは「背骨が動いていない」から。巡りが戻る"キャット&カウ"
朝のだるさ、あきらめていませんか? 朝、目覚ましが鳴っても体が重くて起き上がれない。しっかり寝たはずなのに、なぜかスッキリしない。デスクワークやスマホの使用が多い現代の生活では、同じ姿勢が続きがちです。特に30代以降は体のこわばりを感じやすくなります。実はその重だるさ、背骨の動きを取り戻すだけで変わるかもしれません。今回は、朝の数分でできる「キャット&カウ」で体を軽くする方法をお伝えします。
体が重い原因は、背骨が固まっていること
朝起きても体が重い原因は、背骨が十分に動いていないことにあります。デスクワークやスマホ操作で長時間同じ姿勢を続けていると、背骨周りの筋肉が硬くなり、背骨を構成する椎骨同士の動きが制限されてしまいます。背骨が動かないと、血液やリンパの流れが滞り、寝ている間に体の回復が十分に行われません。その結果、朝起きても疲労感や重だるさが残ってしまうのです。
背骨を動かせば、巡りが戻る
背骨の動きを取り戻すには、背骨を「丸める」と「反らす」の両方向に動かすことが重要です。日常生活では前かがみの姿勢が多く、背骨を反らす動きはほとんど行われていません。背骨を意識的に両方向へ動かすことで、周囲の筋肉がほぐれ、血流が促進されます。朝一番にこの動きを行うことで、体のスイッチを入れることができます。
キャット&カウで背骨をほぐす
背骨の動きを取り戻すのに最適なのが「キャット&カウ」です。四つん這いで背骨を丸めたり反らしたりする、ヨガの基本ポーズです。四つん這いでは背骨が水平になるため、余計な負荷がかからず安全に動かせます。呼吸と連動させるため全身の巡りも促進され、体が硬い方でも無理なく続けられます。
キャット&カウのやり方
1. 四つん這いになり、手は肩の真下、膝は股関節の真下に置く。背中は床と平行な状態からスタートする。
2. 息を吐きながら背中を丸め、おへそを覗き込む(キャット)。次に息を吸いながら背中を反らし、胸を開いて目線は斜め上へ(カウ)。
3. 呼吸に合わせてキャットとカウを交互に繰り返す。5回から10回程度行う。
効果を高めるコツ
動きは呼吸のペースに合わせてゆっくり行いましょう。急いで動かすと筋肉が緊張してしまい逆効果です。吐く息でキャット、吸う息でカウのリズムを守りながら、背骨のひとつひとつが動く感覚を味わってください。回数は5回から始め、慣れたら10回まで増やすのがおすすめです。朝起きてすぐ行うと、固まった背骨がほぐれて体が目覚めやすくなります。
記事監修/小野田貴代
ヨガインストラクター。学生時代にヨガに出会い、ヨガインストラクター養成講師を経て現在はオンラインを中心に活動。誰もが取り組みやすい、日常に活かすヨガを幅広く伝えている。CM等のメディア監修や健康コラム執筆、 FMラジオパーソナリティとしても活動。初心者から自分のペースで楽しめる「たかヨガ」もYouTubeで配信中。Instagram:@takayo_onoda
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