深く息が入らない人へ。背中がゆるんで呼吸がラクになる「ワニのポーズ」
呼吸が浅い、と感じていませんか? 深呼吸しようとしても、なんだか胸が広がらない。息を吸っても体に入っていかない感じがする。そんな悩みを抱えている方は少なくありません。長時間のデスクワークやストレスの多い生活が続くと、呼吸は自然と浅くなっていきます。実はその息苦しさ、背中のこわばりが原因かもしれません。今回は、寝たままできる「ワニのポーズ」で呼吸をラクにする方法をお伝えします。
息が浅い原因は、背中が固まっていること
深く息が入らない原因は、背中の筋肉が硬くなっていることにあります。呼吸をするとき、肋骨は前後左右に広がりながら動いています。しかし、猫背やデスクワークで背中が丸まった状態が続くと、肋骨周りの筋肉がこわばり、この動きが制限されてしまいます。肋骨が十分に広がらないと、肺も大きく膨らむことができず、結果として浅い呼吸になってしまうのです。
背中をゆるめれば、呼吸が深くなる
呼吸を深くするには、背中の筋肉をゆるめて肋骨の動きを取り戻すことが大切です。特に効果的なのが、体をねじる動きです。ねじることで背骨や肋骨周りの筋肉がストレッチされ、固まっていた部分がほぐれていきます。背中がゆるむと肋骨が動きやすくなり、自然と深い呼吸ができるようになります。
ワニのポーズで背中をゆるめる
背中をゆるめるのに最適なのが「ワニのポーズ」です。仰向けに寝て下半身をねじる、ヨガの定番ポーズです。寝た状態で行うため体への負担が少なく、自分の体重を使って無理なく背中をストレッチできます。ねじりながら深呼吸することで、肋骨周りがほぐれ、呼吸がスムーズに入るようになります。
ワニのポーズのやり方
1. 仰向けに寝て両腕を横に広げ、両膝を立てる。
2. 息を吐きながら両膝をそろえたまま右側に倒し、顔は左に向ける。両肩が床から浮かないように意識する。
3. そのまま5呼吸キープし、反対側も同様に行う。左右1セットを2から3回繰り返す。
効果を高めるコツ
ポーズをキープしている間は、ゆっくりと深い呼吸を続けましょう。吐く息で体の力を抜き、背中が床に沈んでいくイメージを持つと効果的です。膝が床につかなくても問題ありません。無理に倒そうとせず、気持ちよく伸びを感じられる位置で止めてください。就寝前に行うと、一日の緊張がほぐれて眠りの質も高まります。
記事監修/小野田貴代
ヨガインストラクター。学生時代にヨガに出会い、ヨガインストラクター養成講師を経て現在はオンラインを中心に活動。誰もが取り組みやすい、日常に活かすヨガを幅広く伝えている。CM等のメディア監修や健康コラム執筆、 FMラジオパーソナリティとしても活動。初心者から自分のペースで楽しめる「たかヨガ」もYouTubeで配信中。Instagram:@takayo_onoda
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