ハワイで活躍する日本人ヨガ講師Hatsumiさんにインタビュー【ハワイ最新ヨガニュース】
ハワイで初めて、全米ヨガアライアンス認定マタニティヨガスクール(RPYS)に認定されたHappy Hatsumi Yoga。主宰のHastumiさんは、ホノルルマラソンのヨガクラスを担当するなど、ハワイと日本の架け橋に。そんなHastumiさんにお話を伺いました。
身体中にエネルギーが満たされるようなヨガ
ビーチヨガクラスを主催する「Happy Hatsumi Yoga」代表のHatsumiさん。現在は日本在住の2児の母。2005年福岡でホットヨガスタジオでの指導を始め、その後NYに移住。6年間のハワイ在住中にヒルトン近くのビーチでビーチヨガを始めました。マタニティヨガと産後ヨガを教えて10年、指導時間総数4,100時間以上の豊富な指導経験もあり、ハワイでのマタニティヨガトレーニングのほか、英語でキッズヨガのトレーニングも主催しています。
そんなHatsumiさんが過ごすハワイは、「島全体がパワースポット」と言われています。
ハワイの島という島全体に「マナ」が溢れています。「マナ」とは、ハワイ語の「エネルギー」のことで、ヨガでいう「プラーナ」に当たります。マナが特に多いのが、静かな早朝の時間帯。多くの人が活動し始める前の朝の時間帯には、静寂に満ちていて身も心も洗われるような感覚が生まれてきます。そのマナをたくさん取り込める早朝のビーチヨガを受けると、身体中にエネルギーが満たされるような感覚になり、一日を活動的にスタートすることができます。Hatsumiさん主催のビーチヨガは、ヒルトン近くのビーチで月曜以外の毎日(火~日)6:30~7:30でクラスが行われています。
朝6時半からヨガクラスを始める理由
6時半からのスタートは「早い!」と言われることも多く、特に冬の時期にはまだ真っ暗なので「冬だけでも時間を遅くしないのですか?」との問い合わせも多いそうです。それでもこの時間にこだわる理由は、
「この時間が『陰と陽』のバランスが一番取れている時間帯なので、この時間にヨガをすることに意味があります。静けさで心の落ち着きが生まれ、また日の出と共に徐々に明るくなってくる空のグラデーションカラーの美しさがカラーセラピーの効果もあるんです」とのこと。
また、時間帯が早いのでハワイを発つ当日でもこのクラスを受けられるというというメリットもあります。ハワイから帰る当日に少し早起きをして、このクラスを受けた後ホテルに帰り、シャワー浴びてから空港に向かうこともできるため、客室乗務員の方もたびたびクラスを受けに来るそう。私(筆者)は、先日数日間続けて早起きをする機会があり、ダイヤモンドヘッド方面から朝が白み始める様子は息を飲むように美しく、この美しさの中でヨガを行なったらどれだけ心が洗われるだろうかと思う機会がありました。それをビーチで行えるなんて、贅沢この上ない時間だと思います。
ヨガとの出会いから現在まで|Hatsumiさんにインタビュー
Hatsumiさん「ヨガに出会ったのは大学を休学して行ったワーキングホリデーでのオーストラリアでした。元気な時はジムで筋トレ、疲れた時にはヨガ、というように使い分けていたのが、ヨガで呼吸を意識しながら動くことにより、終わった後の心身ともに感じる爽快感が普通の筋トレとは全く違うことからヨガに魅力を感じるように。その後、一般企業への就職、退職、ホットヨガスタジオでのインストラクター経験、結婚を経て、NYへ移住することになりましたが、生活においていつもヨガが大きな支えとなっていました
NYでは、まだ住む家さえ見つけていないときに見つけたインストラクターの求人に応募するという行動力が実り、無事採用となりました。クラスを担当しつつ、クラスを教え終わった後や休みの日にはマンハッタンのヨガスタジオを巡る毎日。ヨガ漬けの贅沢な日々を過ごしていた中で「この先生からTTを受けたい」という先生が見つかり、その先生のRYT200ティーチャートレーニングに参加を決めました。その後、マタニティヨガとキッズヨガのトレーニングも受け、すぐにマタニティヨガ、産後ヨガ、キッズヨガを教える機会にも恵まれました。
マタニティヨガだけは、どこか自分のティーチングに自信が持てないまま教えているのが正直な気持ちでした。自分が妊娠経験もないのに、妊婦さんの気持ちや妊婦さんの身体がどう感じているのかを本当に分かっているのだろうかという思いに駆られ、またさらに別の先生のマタニティーヨガティーチャートレーニングを受けることを決心。コース中にその悩みを先生に相談すると、『それは単にあなたが勉強不足。男性の産婦人科医は決して妊娠することができないのに自信を持って診察をしているのは、知識に裏付けされた自信があるから』とはっきり言われました。その先生からのストレートな言葉がぐさっと胸に刺さり、自分が今までコースで与えられたテキストのみでしか学んできていなかった知識の浅さを思い知らされ、それからは様々な書籍や文献を読んで学びを深めていくきっかけとなりました。
そして、約13ヶ月のNY滞在を終え、2010年にハワイに引っ越して来ました。ハワイに引っ越したのを機に、今度は誰かに雇われる立場ではなく自分でクラスを主催したいという思いと、美しいハワイでビーチで教えたいという気持ちが湧いて来たのです。当時、ビーチヨガをワイキキで教えていた人は1人のみ。カピオラニ公園近くで教えていた方と干渉しない場所を選んでヒルトン近くのビーチでクラスを開催することにしました。また時を同じくしてマタニティヨガクラスも開催し始めました」
Hatsumiさん「ビーチヨガも最初のうちは参加者も少なく、参加者が一人もいなくてクラスを開催できない日も多かったのですが、ホームページやブログ、SNSなどを経由して徐々に参加者が増えてました。その上、当時はまだ日本人のヨガインストラクターがあまり多くなかったことと、「NYから来た日本人ヨガインストラクター」というのが話題となり、大手の出版社やTV局からの取材の依頼も来たり、ホノルルマラソンの参加者へのクラスを担当したりするのと共に、ビーチヨガの人気が高まりました。始めて一年くらい立った時にはほぼ確実に毎回クラスが実施できるように。その後はクラスも軌道に乗り、リピーターも増えてくるようになりました」
日本語で受けられるのはもちろんですが、マタニティの知識が豊富なため、妊婦さんでもこのビーチヨガを受けられるというのが、Hatsumiさん主催のビーチヨガの大きな特徴です。
ハワイ滞在中には、第一子を妊娠中にハワイのローカルスタジオPurple Yogaのキャシー・ルイーズのマタニティ・ヨガクラスを受けたり、Yogalohaや他のヨガスクールのヨガクラスやRYT 200マタニティヨガの講師を担当することに。日本では、日本大手ヨガスクールのマタニティRPYTコースのゲスト講師となるなど、ビーチヨガクラスのみならず、ハワイと日本の両方で活動の幅を広げていきます。
ビーチヨガというハワイならではのクラスを担当しつつ、マタニティヨガ・産後ヨガでの専門知識と経験を増やし、そのキャリアを確実に積み上げていき、2015年7月にHappy HatsumiYogaはハワイで一番最初に全米ヨガアライアンス認定マタニティヨガスクール(RPYS)に認定されることとなったそう。すごいですね!
その後Hatsumiさんは、2016年5月に日本に帰国することになりましたが、すでにリピーターも増えて毎日のように生徒さんが来ているビーチヨガを、ハワイ在住自らの教え子であるヨガインストラクターに引き続き担当してもらうことにしました。現在のビーチヨガクラスは4名のインストラクターが日替わりでクラスを担当。担当ヨガインストラクターは全員、Happy Hatsumi YogaのマタニティヨガRPYT 85の資格保有者のため、引き続き妊婦さんでも安心してクラスに参加することができます。
2018年に第二子を日本で出産。アメリカと日本の両国で出産し、両国の出産事情の違いも身を持って体験し、インストラクターとして、女性として、母として、妻としてさらに輝きを増したHatsumiさん。「しばらく育休を取っていましたが、今年からは更にパワーアップして自らの経験と専門性を活かし、ハワイと日本とを行き来しながらマタニティヨガのティーチャートレーニングや英語キッズヨガのトレーニングを教えていきたいです」と笑顔で語ってくださいました。
トレーニングの詳しい内容はHappy Hatsumi Yogaをチェックしてみてください!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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