モデル野沢和香さんが指南!みぞおち部分「マニプラチャクラ」を整えるシークエンス

 モデル野沢和香さんが指南!みぞおち部分「マニプラチャクラ」を整えるシークエンス
Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

ポーズをとるとき、お腹の筋肉をきちんと使えない。それをヨガでは、エネルギーを司る「チャクラ」が乱れているサインと考えます。みぞおち部分にあるマニプラチャクラのバランスを整え、強くしなやかなヨガ腹筋を手に入れる12ステップのシークエンスを紹介!

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1.腹式呼吸でウォーミングアップ(カパラバティ呼吸)

まずは、呼吸とともに腹筋を動かし、お腹まわりにアプローチ。吐く息を意識してトライ!

HOW TO

1.胡座になり、両手をお腹に当てる。鼻から勢いよく息を吐き、お腹を凹ませる。

カパラバティ呼吸
カパラバティ呼吸(息を吐く)/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.お腹をゆるめ、鼻から息を吸う。これを20回繰り返す。

野沢和香
カパラバティ呼吸(息を吸う)/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.お腹を引き入れてチャクラの場所を確認(キャット&カウのアレンジ)

お腹を引き入れ、膝を浮かせて最も刺激を感じる場所がマニプラチャクラの位置。キツい人は膝をつけて行って。

HOW TO

1.四つん這いになり、肩の真下に手、腰の真下に膝をセットし、つま先を立てる。吸う息で背中を反らし、胸を開く。

キャットカウ
キャット&カウのアレンジ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.床から膝を2cmほど上げ、吐く息でお腹を引き入れ、背中を丸める。これを10回繰り返す。

キャットカウ
キャット&カウのアレンジ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

3.力を入れてチャクラを覚醒させる(片脚を上げたダウンドッグのアレンジ)

片脚を上げ、お腹にグッと力を入れてマニプラチャクラのスイッチをON! 上半身を真っすぐに保ち、体幹で姿勢を保つ感覚をつかんで。

HOW TO

1.ダウンドッグから右足を浮かし、上げられる高さまで上げる。

片脚を上げたダウンドッグのアレンジ
片脚を上げたダウンドッグのアレンジ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.左脚の触れられる所を左手でタッチし、3呼吸キープ。反対側も行う。

片脚を上げたダウンドッグのアレンジ
片脚を上げたダウンドッグのアレンジ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

EASYポーズ:ダウンドッグになり、床から片手を上げて3呼吸キープ。反対側も同様に。

ダウンドッグ
ダウンドッグ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

4.体のゆがみを調整しチャクラを整える準備(ヴィーラバッドラーサナIII)

体幹全体を使って背骨を真っすぐに伸ばし、体のゆがみを調整。チャクラをベストな状態に導きやすくします。

HOW TO

1.ターダーサナから右脚を後ろに引き、両手を頭上へ。

ヴィーラバッドラーサナIIIのステップ
ヴィーラバッドラーサナIIIのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.股関節から上体を前に倒して左膝を伸ばす。右脚を床と平行にして3呼吸。反対側も行う。

ヴィーラバッドラーサナIII
ヴィーラバッドラーサナIII/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

EASYポーズ :グラつく人は、軸脚の膝を軽く曲げると安定しやすい。姿勢が安定したら3呼吸キープ。

ヴィーラバッドラーサナIIIのEASYポーズ
ヴィーラバッドラーサナIIIのEASYポーズ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

5.ツイストして消化力を高めチャクラを活性化(パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナ)

ポイントは、みぞおちから上体をねじること。ツイストの刺激でお腹にある消化器官の働きが高まり、マニプラチャクラが活性化します。

HOW TO

1.左脚を前に踏み込み、右脚は膝を床につけて後ろに伸ばす。

パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナ
パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.右肘を左脚の外側にかけてみぞおちから上体をねじり、胸の前で合掌。右膝を上げて3呼吸。反対側も。

パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナ
パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

NGポーズ:首だけねじってしまうと、チャクラを刺激できない。

パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナのNG
パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナのNG/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

6.脇の下の前鋸筋を使ってさらにお腹に刺激を届ける(ヴァシシュターサナ)

体側を使って脇の下に位置する前鋸筋を鍛え、腹筋を使う力を高めます。足裏で空間を押すイメージで、頭~かかとを一直線にすると効果的。

HOW TO

右脚を下に、両脚を真っすぐ伸ばして横たわり、肩の真下に右手をセットして上体を起こす。床から腰を上げ、左手を天井方向へ。目線を指先に向けて3呼吸。反対側も。

ヴァシシュターサナ
ヴァシシュターサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

EASYポーズ:キツい人は右脚の前に左足をおいて。お尻が落ちないように脇腹に力を入れて3呼吸。

ヴァシシュターサナのEASYポーズ
ヴァシシュターサナのEASYポーズ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

7.背中を縮めてお腹の筋肉をニュートラルな状態に(ダヌーラーサナ)

背面を縮めて全身で大きな弧を描き、みぞおち周辺をストレッチ。ここまで収縮させてきたお腹の筋肉を伸ばし、チャクラのバランスを整いやすく。

HOW TO

1.うつ伏せになり、両手で両足の甲をつかむ。

ダヌーラーサナのステップ
ダヌーラーサナのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

 

2.床から膝を上げ、脚で腕を引っ張るよう上体を持ち上げる。手と足で引っ張り合いながら3呼吸キープ。

ダヌーラーサナ
ダヌーラーサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

★ブレイクタイム

ここで休憩。うつ伏せになり、全身脱力してリラックス。呼吸するたびに、チャクラのあるみぞおちが動く感覚を意識し、10呼吸キープ。

うつ伏せ
Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

8.チャクラの前後の筋肉を鍛えてお腹まわりを強化(ナーヴァーサナ)

背中を真っすぐに伸ばすことで、チャクラの前後の筋肉を強力に刺激。足の親指の付け根のラインで空中を押し上げ、みぞおちを刺激して。

HOW TO

1.両膝を立てて座る。背骨を伸ばし、左右の足の親指を、それぞれ手の人差し指と中指でつかむ。

ナーヴァーサナのステップ
ナーヴァーサナのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.バランスをとりながら、ゆっくり膝を伸ばして3呼吸。

ナーヴァーサナ
ナーヴァーサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

EASYポーズ:膝を曲げたまま膝下が床と平行になるように両脚を上げる。両手を前へ伸ばして3呼吸。

ナーヴァーサナのEASYポーズ
ナーヴァーサナのEASYポーズ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

9.みぞおちを引き上げチャクラにダイレクトに効かせる(バカーサナ)

ここから上級ポーズに。腹筋の前面を使ってポーズをとり、チャクラを直接刺激します。みぞおちを引き上げ、背中を丸くすることを意識。

HOW TO

1.しゃがんで両手を体の前におく。肘を曲げ、上腕に膝を当てる。

バカーサナのステップ
バカーサナのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.手のひらで床を押し、お腹を引き上げ、重心を前へ。腕に体重をのせ、目線を前に向け、足を床から上げて3呼吸。

バカーサナ
バカーサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

EASYポーズ:片足をブロックにのせもう一方の足を上げる。膝を曲げて足を上げる感覚を覚えよう。

バカーサナのEASYポーズ
バカーサナのEASYポーズ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

10.バランスをとることでエネルギーを調整する力をUP(ウッティターハスタパーダングシュターサナのアレンジ)

腹筋をバランスよく使って姿勢を保つことで、チャクラのエネルギーバランスを整える力を高めます。背骨を真っすぐに伸ばすのがコツ。

HOW TO

1.右膝を曲げて立つ。右足の親指を右手でつかみ、脚を横に伸ばし、左手を肩の高さで横に開く。

ウッティターハスタパーダングシュターサナのアレンジ
ウッティターハスタパーダングシュターサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.上体を床と平行になるように前へ倒し3呼吸。反対側も行う。

ウッティターハスタパーダングシュターサナのアレンジ
ウッティターハスタパーダングシュターサナのアレンジ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

EASYポーズ:右膝を軽く曲げ、背中を真っすぐに伸ばし、倒せるところまで上体を前傾させる。

ウッティターハスタパーダングシュターサナのアレンジのEASYポーズ
ウッティターハスタパーダングシュターサナのEASYポーズ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

11.逆転ポーズでヘッドスタンドの準備(ドルフィンポーズのアレンジ)

ラストのメインポーズ、ヘッドスタンドの準備ポーズ。片脚を上げ、コアの筋肉を鍛えます。あばらを引き入れることでチャクラを刺激。

HOW TO

1.ダウンドッグになり、手の位置にひじをおいて前腕を床におく。

ドルフィンポーズ
ドルフィンポーズ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.手のひらと前腕で床を押し、左脚を上げて5呼吸。反対側も行う。

ドルフィンポーズのアレンジ
ドルフィンポーズのアレンジ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

12.体幹をコントロールしてチャクラをベストバランスに(シールシャーサナ)

体幹を繊細にコントロールしながら、全身の筋肉をフル稼動させるシークエンスのメインポーズ。マニプラチャクラを、過不足のない完璧なバランスに整えます。

HOW TO

1.四つん這いから肘を前につく。両手を組み、腕の間に頭頂部をつける。前腕で床を押してお尻を上げ、足を顔のそばまで歩かせる。

シールシャーサナのステップ
シールシャーサナのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

2.前腕に体重をのせながら腰をやや後ろに倒し、お腹に力を入れて足を床から持ち上げる。

シールシャーサナのステップ
シールシャーサナのステップ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

3.両脚を天井方向へ上げ、内腿をつける。頭頂、肩、骨盤、くるぶしを一直線にして10呼吸キープ。難しい場合は、足を床につけたままキープして。

シールシャーサナ
シールシャーサナ/Photo by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)

 

教えてくれたのは…野沢和香先生
モデル、ヨガインストラクター。健康的な明るさと上品な美しさを備え、雑誌やCM、TV等で幅広く活躍。また大型ヨガイベントにも多く登壇する。チャクラへの造詣も深く、日々の生活に活かせるヨガを提案している

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Photos by Nobuhiro Miyoshi (RELATION)
Hair&make-up by Chisa(ROI)
Text by Minako Noguchi
yoga Journal日本版Vol.63掲載



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