かかとが硬い人は"ふくらはぎが働いていない"。40代の歩き方が軽くなる簡単ほぐし
歩くときに足が重い、かかとが硬くてゴツゴツしている…そんな悩みはありませんか?実は、その原因はふくらはぎの筋肉が十分に働いていないことにあるかもしれません。ふくらはぎをほぐして活性化させることで、かかとの硬さが和らぎ、歩行が驚くほど軽くなります。今回は、40代からでも効果的な簡単ほぐし方法をご紹介します。
かかとが硬くなる原因はふくらはぎの機能低下
かかとが硬くなる主な原因は、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋とヒラメ筋の機能低下にあります。これらの筋肉は歩行時にアキレス腱を介してかかとの骨(踵骨)を引き上げ、足底からの衝撃を吸収する重要な役割を担っています。しかし、デスクワークや運動不足で筋肉が硬くなると、本来の柔軟性が失われ、衝撃吸収機能が低下します。その結果、かかとに直接負担がかかり続け、角質が厚くなったり、踵骨周辺の組織が硬化したりするのです。また、ふくらはぎの筋ポンプ作用も弱まるため、血流が滞り、さらに硬さが増すという悪循環に陥ります。
ふくらはぎをほぐすことで期待できる効果
ふくらはぎをほぐすと、筋肉の柔軟性が回復し、衝撃吸収能力が向上します。その結果、かかとへの過度な負担が軽減され、硬くなった角質や組織が徐々に柔らかくなっていきます。また、ふくらはぎの筋ポンプ作用が活性化することで、下半身の血流が改善され、むくみや冷えの解消にもつながります。歩行時の蹴り出しがスムーズになるため、足取りが軽くなり、疲れにくくなるのも大きなメリットです。さらに、足首の可動域が広がることで、つまずきや転倒のリスクも減少し、安全な歩行が実現します。
歩き方が軽くなるふくらはぎほぐしのやり方
1. 椅子に浅く腰掛け、右足を左膝の上に乗せます。左手で右足首を支え、右手の親指でふくらはぎの内側(アキレス腱の脇から膝裏にかけて)を優しく押していきます。特に硬さを感じる部分は、円を描くようにゆっくりとほぐしましょう。
2. 次に、ふくらはぎの外側も同様に親指で押しながらほぐします。アキレス腱から膝裏に向かって、筋肉の繊維に沿って圧をかけていきます。痛気持ちいい程度の強さで、各ポイント5秒ずつ押さえるのが目安です。
3. 最後に、足首をゆっくり回します。つま先で円を描くように、時計回りに10回、反時計回りに10回ずつ回しましょう。ふくらはぎの筋肉が伸び縮みするのを感じながら行います。反対側の足も同様に行います。
効果を出すポイント
力を入れすぎず、リラックスした状態で行うことが重要です。入浴後など、筋肉が温まっているときに行うとより効果的です。毎日続けることで、ふくらはぎの柔軟性が徐々に改善され、かかとの硬さや歩行の重さが軽減されていきます。
かかとの硬さと歩きにくさは、ふくらはぎの機能低下というサインかもしれません。この簡単なほぐしを日課にすることで、足元から体全体が軽くなっていくのを実感できるはずです。ぜひ今日から始めてみてください。
記事監修/小野田貴代
ヨガインストラクター。学生時代にヨガに出会い、ヨガインストラクター養成講師を経て現在はオンラインを中心に活動。誰もが取り組みやすい、日常に活かすヨガを幅広く伝えている。CM等のメディア監修や健康コラム執筆、 FMラジオパーソナリティとしても活動。初心者から自分のペースで楽しめる「たかヨガ」もYouTubeで配信中。Instagram:@takayo_onoda
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く








