なぜ「はちみつ×大根」は風邪対策に効く?喉を潤して体調維持にも役立つ理由と作り方を解説
寒い季節は、普段よりもからだを整えることに着目する方も多いのではないでしょうか。忙しい毎日を乗り切るために、体調を崩さないよう心がけるのはとても大切です。そんなときにおすすめしたいのが、昔から親しまれてきた「はちみつ×大根」です。はちみつと大根には抗菌作用が期待できることから、風邪の初期ケアに活用する1つの方法として注目されています。今回は、はちみつ×大根がおすすめの理由や作り方のポイントを紹介します。自然素材でからだを優しく整えたい方は、ぜひ参考にしてください。
なぜ「はちみつ×大根」が風邪対策に良いの?
はちみつと大根には、寒い季節の体調維持をサポートする栄養成分が含まれています。はちみつは喉の保湿に効果的とされており、乾燥で荒れやすい粘膜をやさしく守ってくれます。さらに、抗菌作用が期待できるため、風邪をひき始めたときのケアにも向いている食品です。また、大根には消化を助ける酵素が含まれています。胃腸の働きをサポートすることで、栄養吸収をスムーズにし、疲れたからだの回復を促します。そのほかにも、抗菌作用を持つイソチオシアネートや白血球の機能を高めるビタミンCなどが含まれているのも特徴です。上述の観点から、風邪予防や喉のケアを支える効果が期待できます。
簡単!はちみつ大根の作り方
材料はたったの2つ。家にあるもので簡単にできるため、ぜひ作ってみてください。
材料
- 大根 100g程度
- はちみつ 大さじ3~4(大根が浸る程度)
作り方
- 大根を1~1.5cm角のサイコロ状に切る
- 清潔な容器に1とはちみつを入れる
- 冷蔵庫で3〜5時間置く
大根から水分が出ると、シロップ状になります。状態を見ながら、冷蔵保存で5日以内を目安に使い切りましょう。
飲み方・継続のポイント
甘くなった液体はそのまま飲めます。また、白湯に混ぜて喉を優しく潤したり、紅茶に少し加えてリラックスタイムのお供にしたりなど、さまざまな活用が可能です。残った大根は、ごま油で炒めたり、塩昆布と漬け込んで食べたりなどして活用しましょう。
はちみつは、乳児ボツリヌス症のリスクがあります。1歳未満の乳児には与えないでください。また、はちみつ大根は薬ではありません。食事からアプローチする風邪予防対策の1つとして活用しましょう。
はちみつ大根で風邪を予防しよう
万全な体調を整えるには、睡眠や運動とともにしっかりと食事を摂ることが大切です。毎日の食事とともに、はちみつ大根を取り入れて、寒さに負けないからだ作りを心がけましょう。はちみつ大根は材料が2つだけなので、だれでも気軽に作れるのが大きなメリットです。食事からの風邪予防対策として、ぜひはちみつ大根を活用してみてください。
【参考文献】
D T Anggraeni,A T Hayati,A Nur'aeni「The effect of oral care using honey as an additional topical agent on oral health status of intubated patients in the intensive care unit - PubMed」
ストイッチュ・マルコ 木村 澄「ハチミツの持つ抗菌作用と その養蜂における応用」
国土交通省「アスパラガス 大根」
澤渡循環器クリニック「医療コラム:大根を食べよう~風邪の予防に」
消費者庁「ハチミツによる乳児のボツリヌス症」
ライター/管理栄養士 山田佳奈子
約8年間、保育園にて乳幼児向けの献立作成・給食調理・栄養相談に従事する。なかでも食育活動に注力し、0歳から5歳の発達段階に応じた指導を通じて「食を楽しく学ぶ」環境の創出に貢献。アトピーや運動誘発性小麦アレルギーの経験を通じて、からだと食の関係性に強い関心を抱く。現在は執筆活動を主軸に、食と健康に関する情報を発信している。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く







