肩こりが取れないのは肩の外側が固いせい?三角筋をじんわり緩める“うつ伏せクロスアームストレッチ
肩の疲れが抜けない、腕が重だるい、スポーツをする際に肩が動かしにくい……。そんなときは「三角筋」が硬くなっているかもしれません。三角筋は、肩の丸みに沿ってついている筋肉で、ほぼすべての腕の動きに関わるため、普段の生活でもスポーツでも酷使されやすい筋肉です。今回は、うつ伏せで三角筋をじんわり伸ばすストレッチをご紹介。普段は伸ばしにくい肩の外側から背中側までしっかりとアプローチして、肩こり解消や身体のパフォーマンス向上に役立ちます。
三角筋が硬くなるとどうなる?
三角筋は、腕を上げる・外に広げる・後ろに引くなど、あらゆる肩の動作に使われています。三角筋は以下のような場面で負担がたまりやすいのが特徴です。
・長時間のデスクワーク
・重い荷物を持つ
・テニス/野球/バドミントンなど腕を振るスポーツ
・筋トレの肩トレーニング
・スマホを長時間操作する姿勢
三角筋が硬くなると、肩の可動域が狭くなり、腕が上がりにくい・肩がずっしり重い・首の付け根が張る、といった不調が出やすくなります。また、肩甲骨の動きも連動して悪くなるため、姿勢が丸まりやすくなり、慢性的な肩こりにつながります。
うつ伏せストレッチで効かせられる部分
今回ご紹介するうつ伏せストレッチでは、いくつかの肩まわりの筋肉にしっかりアプローチできます。
・三角筋(特に後部・側部)
・肩の付け根〜わきの外側(広背筋の上部)
・肩甲骨の外側の固まりやすいライン
腕を身体の下に深く通すことで、肩の外側がぐっと伸び、体重が自然な負荷となって三角筋がゆるまります。上側に伸ばした腕は脇腹や肩の付け根まで伸びるため、「普段伸ばせない場所に届くストレッチ」としても優秀です。
スポーツのパフォーマンスアップにも効く!
三角筋が硬いままだと、腕を振る動作が小さくなり、スピードやパワーが出にくくなります。ストレッチで筋肉をゆるめることで、
・肩の可動域が広がる
・腕を大きく振れるようになる
・肩の引っかかりが減る
・投球動作やスイングがスムーズになる
といった効果を感じやすく、スポーツに必要な「肩のしなやかさ」が取り戻され、パフォーマンス向上につながります。
肩こりのほぐしにも効果的
三角筋がガチガチだと、肩甲骨がうまく動かなくなり、首・肩・背中にまで負担が広がります。クロスアームの姿勢で肩の外側をじわ〜っと伸ばすことで、
・肩の重さが取れる
・首の付け根の緊張がやわらぐ
・呼吸が深まりやすくなる
といった効果が表れ、肩こり解消にもつながります。
習慣化していこう
うつ伏せストレッチを定期的に行うことで、肩まわりの筋肉が柔らかくなり、日常生活でも「肩が軽い」と感じる時間が増えていきます。肩の位置が整うと姿勢もよくなり、首こりや背中のハリも自然と軽減。スポーツをする人にとってはパフォーマンスの底上げに、日常生活では疲れにくい肩づくりに役立ちます。ふだん腕をたくさん使う人や、肩の重さを感じやすい人にこそおすすめしたいストレッチです。
三角筋をほぐすうつ伏せストレッチ
1)うつ伏せに寝転がり、両ひじを肩の下へつきます。
2)左脇の下へ右腕を深く潜らせ、手のひらを上向きにします。
3)あごを左の肩へ乗せ、右手はできるだけ前に伸ばし、両腕を深く交差します。
4)左の肩の外側が伸びるのを感じながら30秒程度キープします。反対側も同様に行います。
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