忙しい女性ほどこまめにやって!椅子に座ったまま、今すぐできる肩こり簡単〈三角筋〉ケアエクササイズ
毎日仕事に家事に頑張りすぎて、肩こりに悩まされていませんか?長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、重い荷物の持ち運びなど、現代のライフスタイルは肩こりを引き起こしやすい環境に満ちています。肩が重く感じたり首がこわばったりするその症状は、日々の生活の中で蓄積された疲労が原因です。今回は忙しい日々を送るあなたにぴったりの簡単な肩こり解消法をご紹介します。
多くの日本人が感じる肩こり
厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2019年)によると、肩こりは日本人が最も多く訴える自覚症状の一つです。成人女性の約60%、男性の約50%が肩凝りを感じていると報告されています。また、様々な企業や医療機関の調査でも肩こりを訴える人の割合は非常に高いことが分かっていて、特にオフィスワーカーや長時間デスクワークをする人々に多く見られます。
また、女性は男性よりも肩こりに悩む割合が高いです。これは女性が男性よりもデスクワークや家事、育児などで肩に負担がかかる状況が多いためと考えられます。そして、年齢が上がるにつれて肩凝りの訴えが増える傾向があり、特に30代から50代の働き盛りの世代に多く見られます。
なぜ肩こりを感じるのか?
肩こりを感じる原因は様々ですが、主な原因として以下のようなものが挙げられます。
● 姿勢の悪さ: 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで前かがみの姿勢が続くと、肩や首の筋肉に過度な負担がかかります
● ストレス: 精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、肩こりを悪化させることがあります
● 運動不足: 適度な運動が不足すると筋肉の柔軟性が低下し、血行不良が起こりやすくなります
● 過度の使用: 重い物を持ち上げる、繰り返し同じ動作をするなどで肩の筋肉が疲労し凝りが発生します
また、肩の痛みやこりが続くと仕事の効率が低下し、精神的なストレスが増すことがあり、生活の質(QOL)に大きな影響を与えます
現代の生活様式やライフスタイルは肩こりを増長させる要素が多い事が分かります。忙しい日々の中でも適切なケアを取り入れることで、その影響を最小限に抑えることが大切です。
肩こり筋にアプローチ
肩こりに関連する筋肉は様々ありますが、今日は三角筋という筋肉に着目します。
三角筋は肩の大きな筋肉で腕のあらゆる方向への動きを可能にし、肩の安定性を保つ役割を果たしています。肩の動きに重要な役割を果たしているため、肩こりの影響を受けやすいのが特徴です。
● 筋肉の緊張:三角筋が緊張すると肩全体の動きが制限され、痛みやこりを感じることがあります。特に、長時間の同じ姿勢や過度な運動が原因で緊張することが多いです
● 血行不良:三角筋が緊張していると周囲の血行が悪くなり、酸素や栄養が筋肉に行き渡らなくなります。これが肩凝りの一因となります
● 関連する筋肉への影響:三角筋が凝ると周囲の筋肉にも影響を及ぼし、全体的な肩凝りの症状が悪化します
デスクワークの合間に簡単ストレッチ
長時間のデスクワークが原因で肩凝りがひどくなることが多いですが、仕事の合間に簡単なストレッチを取り入れるだけで肩の緊張をほぐすことができます。呼吸は止めず深呼吸をしながらエクササイズするとより効果的です。
<やり方>
1)背筋を伸ばして椅子に座る。お尻で椅子の座面を押して、背筋を伸ばしましょう
2)伸ばしたい方の椅子の座面に指をひっかける。左右で特に肩こりを感じる方から行いましょう
3) 指をひっかけたまま、反対側へ体を倒す。三角筋がストレッチされます。はぁーと息を吐いて筋肉の緊張を緩めてあげましょうこのエクササイズは一日に何回行なってもOKです。エクササイズを行う際、猫背にならないように注意し、顔面や奥歯の噛みしめがある方は緩めるように意識しましょう。呼吸は止めずに、深く息を吐きます
忙しい毎日を送る女性にとって肩凝りは避けられない問題かもしれませんが、適切なケアを取り入れることでその影響を最小限に抑えることができます。肩の痛みが軽減すると仕事のパフォーマンスも向上し、プライベートタイムもより楽しめるようになります。自分に合った方法を見つけて、肩こりから解放された快適な生活を手に入れましょう。
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AUTHOR
川村香織
ヨガ・ピラティスインストラクター。忙しい人でも手軽に自分を癒し、整えるための「セルフ整体メソッド」を考案。すきま時間や、ながらエクサで体がほぐれ、ボディメイクやパフォーマンスアップ効果があると定評。ベビー、キッズ、産前産後まで幅広い年代に「セルフ整体」を伝えている。
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