「4日間も意識を失い、死ぬかもしれなかった…」と告白|マドンナ(67歳)が感染した敗血症とは?

「4日間も意識を失い、死ぬかもしれなかった…」と告白|マドンナ(67歳)が感染した敗血症とは?
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山口華恵
山口華恵
2025-10-13

歌手のマドンナが、2023年に命の危険にさらされた敗血症の闘病体験について初めて公の場で語った。4日間も意識を失い、集中治療室で人工呼吸器を装着していたという。敗血症とは一体どのような病気なのだろうか?

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突然の発症、「次に気づいたらICUのベッドの上だった」

9月29日に配信された作家ジェイ・シェッティの人気ポッドキャスト番組「On Purpose」に出演したマドンナ(67歳)は、ツアーリハーサル中に体調を崩し、突然病院に運ばれたと明かした。「ある瞬間まで元気に踊っていたのに、次に気づいたときには集中治療室のベッドの上だったの。」診断は重度の細菌感染症だった。昏睡状態で4日間を過ごし、人工呼吸器に支えられていたという。意識を取り戻した後、医師から「あなたは敗血症を起こしていた」と告げられた。

敗血症とは、体内で起きた感染に対して免疫が過剰に反応し、自分の臓器まで攻撃してしまう恐ろしい状態。アメリカ疾病対策センター(CDC)によれば、アメリカ国内では毎年約170万人の成人が敗血症を発症し、そのうち約35万人が命を落としている。敗血症は誰にでも起こりうる。昨年には、Netflixの人気ドラマシリーズ「エミリー、パリへ行く」で知られる俳優アシュリー・パークも敗血症で入院。「命を救ってくれた医師に感謝します」と投稿し、大きな反響を呼んだ。健康的に見える人でも、感染をきっかけに急速に重症化することがあるのだ。

誰にでも起こりうる敗血症、早期発見が命を救う

内科専門医のシュレイ・スリヴァスタヴァ医師は、「敗血症は感染に対する体の制御不能な反応。早期治療が生死を分ける」と警鐘を鳴らす。主な原因は肺炎や尿路感染、腹部感染、皮膚の傷などで、免疫力が低下している人や高齢者では特に注意が必要だ。初期症状として、次のようなサインが現れることが多い:

  • 高熱または異常な低体温
  • 呼吸の速さ(頻呼吸)、脈拍の上昇
  • 意識がもうろうとする
  • 強い寒気や震え
  • 皮膚が冷たく湿っている

これらの症状が見られたら、すぐに医療機関を受診することが重要だ。治療の遅れは命に関わるが、早期発見と適切な抗生物質治療で助かる可能性は大きく変わる。

マドンナ病気
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敗血症による極度の倦怠感は想像を超える試練だった

奇跡的に回復したマドンナだが、退院後も本当の意味での回復には時間がかかった。「すぐに復帰できると思っていたけれど、ベッドから起き上がることすらできなかった。エネルギーがまったくなく、自分の体じゃないみたいだった」と語る。「スーパーマンのように何でも克服できる」と信じてきた彼女にとって、敗血症による極度の倦怠感は想像を超える試練だったという。「どれだけ時間がかかるのか、終わりが見えない恐怖があった」とも明かした。実際、敗血症の回復には数週間から数か月を要することが多く、慢性的な疲労や集中力の低下に悩まされる人もいる。

マドンナ病気
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「生きていることは奇跡」命への感謝と新たな決意

2024年7月、マドンナは自身のインスタグラムに「生きていること、音楽を続けられることは奇跡。神に感謝している」と投稿。命の尊さと再生への感謝を綴った。さらに、「かつては他人の意見に振り回されていた。でも今は、どこにも属さないことこそが私の自由であり、強さなの」と語り、精神的にも新たな境地に立ったことを明かした。生死の境をさまよった経験を通して、マドンナはこれまで以上に人間的な一面を見せた。67歳になっても、不屈の精神で再びステージに立ち続け、第一線で輝き続けるマドンナ。その栄光の裏にあった闘病体験エピソードは、どんなに強く見える人にも“命を守るための休息”が必要であることを教えてくれる。

マドンナ病気
(2025年5月5日、ニューヨーク市メトロポリタン美術館で「スーパーファイン:テーラリング・ブラック・スタイル」をテーマに開催された2025年METガラに出席したマドンナ。Photo by Theo Wargo/FilmMagic)

 

出典:
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