乳がんを乗り越えて得た感謝や気づき|シンシア・ニクソンなど…乳がんを乗り越えたセレブたちの体験談

 乳がんを乗り越えて得た感謝や気づき|シンシア・ニクソンなど…乳がんを乗り越えたセレブたちの体験談
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山口華恵
山口華恵
2025-02-05

アメリカでは、8人に1人の女性が生涯で乳がんと診断されると言われている今、多くのセレブが積極的に自身の闘病経験を公開し、乳がんへの意識を高めている。乳がんとの戦いは決して孤独ではないということを彼女たちは証明し、勇気づけてくれている。前回に引き続き、乳がんを乗り越えたセレブたちの心強いメッセージを紹介したい。

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オリヴィア・マン(44歳)

自分の傷跡を見たとき、感謝の気持ちを感じる

2024年3月、女優のオリヴィア・マンは、乳がんと診断され、両乳房切除手術を受けた。その後、1年間の闘病生活を経て、彼女は乳がん啓発月間を記念し、キム・カーダシアンのランジェリーブランド「SKIMS」のキャンペーンに登場し、その傷跡を披露した。オリヴィアは自身の体験をInstagramで語り、乳がんサバイバーとしての誇りを持ち続けている。「傷跡や乳房の見た目、服のフィット感が変わったとき、私は感謝の気持ちを感じます。私の体は自分がどれだけ戦ったかを証明しているのです」とオリヴィアは語る。彼女の勇気ある姿勢に、多くのファンが感動し、「私の傷跡も私が戦った証だと思う」と共感を寄せている。オリヴィアは、乳がんと向き合う中で得た強さを人生に生かし、啓発活動に取り組んでいる。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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シンシア・ニクソン(58歳)

何事も拒まず、新しいものを受け入れる姿勢が前向きな人生を築く力に

ヒットドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」のミランダ役で知られる女優のシンシア・ニクソンは2006年、定期的なマンモグラフィー検査で乳がんが見つかった。診断は早期のステージ1であり、手術(腫瘤摘出術)や放射線治療、5年間のホルモン療法を受けた。彼女は母親が乳がんを克服した経験から、冷静に治療に臨むことができたと語っている。また、当時のパートナーで現在の妻であるクリスティーン・マリノーニの支えも大きかったと述べている。

彼女は治療後も前向きに活動を続け、現在は女優業や家族との生活を楽しんでいる。「セックス・アンド・ザ・シティ」のリブート版で再び注目を集める一方、現在は過去の経験を通じて得た人生観や成功の秘訣も積極的にシェアしている。2008年には、乳がんサバイバーとしてその経験を公表し、スーザン・G・コーメン乳がん財団のアンバサダーとして活動を開始した。特に、「何事も拒まず、新しいものを受け入れる」というアドバイスが、彼女の積極的な生き方を支えているという。彼女は、どんな人、場所、食べ物、新しい経験に対しても心を開くことが大切だと語り、この姿勢が、乳がん治療を含む困難を乗り越え、前向きな人生を築く力になったという。

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2024年3月18日、ニューヨークのエディソン・ボールルームで開催されたザ・ニューグループス2024ガラに出席したシンシア・ニクソン。Photo by Dia Dipasupil/Getty Images

ジュリア・ルイス=ドレイファス(63歳)

自身が感じた恐怖を克服したことで精神的にも成長した

アメリカの人気ドラマ「VEEP /ヴィープ」で知られるコメディ女優ジュリア・ルイス=ドレイファスは、2017年、ステージ2の乳がんと診断された。診断を受けた当初は非常に恐怖を感じたものの、彼女はその恐怖に打ち勝ち、治療を続けた。6回の化学療法と両乳房切除手術を受けた後、彼女はSNSを通じてファンとその経験をシェアした。「8人に1人の女性が乳がんになる」と投稿し、多くの人々に自身の闘病を公表した。2018年には元気を取り戻し、復帰を果たした。「今は本当に幸せ」と語り、「治療を乗り越えたことに感謝しています。自身が感じた恐怖を克服したことで精神的にも成長することができました」と語った。また、彼女は「ストレスをため込まないように心がけています。家族や友人の支えがあってこそ、私はここまで来ることができました」と語り、回復における家族や友人など仲間の存在の重要性を強調した。

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2024年7月27日、カリフォルニア州サンディエゴで開催されたSDCCのホールHで開催されたマーベル・スタジオ・パネルの壇上でスピーチするジュリア・ルイス=ドレイファス。Photo by Jesse Grant/Getty Images for Disney

ホダ・コット(60歳)

大切な人たちと過ごす時間が一番大切だと感じるようになった

アメリカの朝の人気情報番組「トゥデイ」で知られるホダ・コットは2007年、43歳のときにマンモグラフィーを受けたことがきっかけで乳がんが発覚した。それまで検診を受けなかったことを後悔し、「もっと早く検診を受けていれば」と悔やんだという。がんは進行していたため乳房切除手術を受けたが、リンパ節への転移はなく、幸い化学療法を受けることはなかった。手術後、ホダは「小さなことは気にならなくなり、大切な人たちと過ごす時間が一番大切だと感じるようになった」と語る。再発防止のため5年間抗エストロゲン薬を服用し、その副作用と闘いながら、精神的・身体的な試練をみごと乗り越えた。現在はふたりの養子を育てる母親として、がんとの闘いを通じて得た教訓を大切にしている。

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2023年5月3日、ニューヨークのジーグフェルド・ボールルームで開催された2023 ブロードキャスティング + ケーブル・ホール・オブ・フェーム・ガラ」に出席したホダ・コット。Photo by Arturo Holmes/Getty Images

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