そのぽっこりお腹は「腸のむくみ」が原因かも？【お腹リンパケア】で内側も外側もスッキリ

腸もむくむ？

むくみというと手足や顔で起こるイメージですが、実は腸もむくみます。これは腸内に水分が溜まり過ぎた結果起こるとされますが、手足や顔のむくみと同様に血液やリンパの流れが滞ることで腸が膨張してしまうのだそうです。腸がむくんでしまう原因として以下が考えられています。

1. 食生活の乱れ
過剰な塩分の摂取や栄養バランスの悪い食事が続く。

2. 腸内環境の乱れ
腸内に存在する善玉菌と悪玉菌のバランスが悪くなる。

3. 運動不足
筋肉を動かさないと血液の巡りが低下し、腸内環境が滞る。

4. ストレスや睡眠不足
ストレスがたまる・睡眠不足が続くと自律神経が乱れやすくなり、腸の働きが鈍くなる。

5. ホルモンバランスの乱れ
エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンは水分の代謝に関係しています。女性は生理の前中後や更年期などにホルモンバランスが変化しますが、その変動が腸のむくみを引き起こします。

腸がむくむと見た目にお腹がぽっこり出てきたり、ムチムチしているように感じたり、慢性的な便秘につながることがあります。
体内の循環が良くない状態が続くということなので、放っておくと様々なトラブルに発展してしまいます。もし現在、ダイエットしていてもお腹がなかなか凹まない・お通じがあるけどスッキリしないといった悩みがある方は日常生活を振り返ってみてください。食生活や運動習慣を意識するだけでも腸のむくみを予防・解消していくことは出来ます。

リンパとむくみの関係

むくみ解消として、リンパを意識してみたいと思います。私たちの体内にはリンパ管と言われる管があり、その中をリンパ液が流れています。血管の中を流れる血液は心臓がポンプの役割を果たすことで体内を循環しますが、リンパ液は筋肉の動きや呼吸などによってゆっくりと循環しています。

長時間の同じ姿勢でいたり、運動不足が続くとリンパの流れは滞りやすくなります。リンパは体内で発生する老廃物や余分な水分を回収し、静脈を通じて体外へ排出する働きがあります。リンパがスムーズに流れていないと体内の水分バランスも悪くなるため、体のむくみにつながります。

これは全身を流れるリンパ管の図です。私たちの体内を流れるリンパ液は腹部と足に多く集中しているといわれます。お腹のリンパの流れを良くすることで全身のリンパの流れも良くなり、お腹を始めとして全身のむくみも改善しやすくなるのです。ここではお腹のリンパを刺激する、ちょっとしたケアを紹介いたします。

【お腹リンパケア】の実践

リンパケアをするタイミングですが、余裕があれば朝と夜に行ってみてください。夜に行うことで寝ている間に腸が活動しやすい状態にし、朝に行うと腸を目覚めさせてお通じを促す効果もあります。
握りこぶしで下腹部を圧迫する体勢になりますので、やさしい強さで刺激するようにしてください。

ケアの流れ

(1) 四つ這いから上半身を起こし、下腹部に握りこぶしを当てて正座の姿勢になる。

(2) 息を吐きながら上半身を前に倒していく（倒せる範囲で構わない）。

(3) 上記の体勢でゆっくりと呼吸を続ける。15～20秒ほどキープする。

椅子で行う場合は座った体勢で下腹部に握りこぶしを当ててから、上半身を倒していきます。

正座で行う際、頭や首が辛い場合はおでこの下にタオルやブランケットを丸めたものを敷きいれると楽になります。

注意事項：以下の方は実践を控えましょう

・病気やケガをしている、発熱しているなど体調が悪い時

・妊娠の可能性がある、または妊娠中

・食後2時間以内や空腹時、飲酒した時

・お腹や周囲の皮膚に傷や湿疹などがある時

上記の状態で行うと、症状の悪化や気分不良などにつながる可能性があります。該当しない方も実践中に気分不良を起こしたり、痛みを感じた時は中止してください。お腹が出る理由には病気由来のものもあります。気になる時は専門医に相談するようにしましょう。

ケアの詳細は以下動画からも確認いただけます