便秘の原因は落下腸?腸の位置を整えて便秘もお腹ぽっこりも改善する腸マッサージとストレッチ
みぞおちのあたりはスッキリしているのに、なぜか下っ腹だけポッコリしている。便秘気味でお腹が重たい。その原因は内臓が正しい位置より下に動いてしまっている落下腸が原因かもしれません。落下腸は、体型にも腸内の状態にも影響があります。
腸は10mもある?
腸は食べ物を消化吸収する大切な臓器の1つですが、その全体像は約10mもあるといわれています。胃で消化された食べ物は、まずお腹の真ん中にある小腸にいき、その後、小腸を取り囲むようにある大腸へと移動し、最後は肛門から排泄されるという流れで体内を動いていきます。
近年は姿勢不良等により、この腸の位置が下がる「落下腸」や腸がねじれる「ねじれ腸」の人が多くなっているといわれ、あるデータによると、日本人の約8割が落下腸やねじれ腸の状態にあるともいわれています。
その中でも今日は落下腸について深掘りしてみましょう。
落下腸とは?
落下腸とは、腸全体が骨盤内に落ち込んでしまっている状態のこと。特に女性の場合は筋力量が少なく骨盤が男性より広い形をしているため、腸の位置を維持する力がなく、落下腸になりやすいともいわれています。
落下腸の可能性があるかチェックしてみよう
✓おへそより下だけポッコリしている
✓特に座ったときに、下っ腹がポッコリしやすい
✓便秘気味
✓運動をしたり、食物繊維を採るなど生活習慣を変えても便秘が解消しない
落下腸になると、腸全体、または横行結腸と呼ばれる肋骨の右下から左下に横に走っている腸がM字に編こんでしまう等の状態になってしまいます。食べ物の通り道に角ができたり、通り道が狭くなったりすることで、便がつまり、便秘になりやすくなってしまうのです。
腸の位置を戻すエクササイズ
腸は、良くも悪くも動きやすい臓器。マッサージ等で腸の位置を正しい位置に動かしていきましょう!
1)あおむけになったら、お腹周りを円を描いてさすりながら、温めていきます(右下→右上→左上→左下の順で円を描く)
2)お尻の下にヨガブロックやクッション、枕などを置き、お尻の位置を高くする
3)膝を曲げて持ち上げ、内臓の位置を逆転させるポジションでリラックスする(10呼吸程度)
*写真内で使っているアーチヨガブロックは、2024年6月21日から7月30日まで、クラウドファンディングで販売中。
AUTHOR
伊藤香奈
股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。
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