「今さら友達なんて…」とためらうあなたへ。更年期からでも友達は作れる!具体的な3つの方法
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
「最近、気軽に話せる人が減った気がする」
「なんだか孤独を感じる。でも、どうやって友達って作ればいいの?」
40代後半から50代にかけて、女性たちは人生の大きな節目に差しかかります。子どもの手が離れたり、親の介護が始まったり、仕事の環境が変わったり――そして体や心の不調が出始める更年期。
そんな変化の中で、ふと気づくのが「人間関係の空白」です。
若いころのように自然と友達ができるわけでもない。
でも、ただの知り合いではなく、気軽に話せて、気持ちをわかちあえるような“友達”がほしい――。
そんな声に、今回は丁寧にお応えしていきます。
なぜ更年期に「友達がほしい」と思うのか?
更年期に入ると、体の不調だけでなく、気分の落ち込みや焦り、不安といった感情の揺れが起こりやすくなります。
「このままでいいのかな」「何のために生きてるんだろう」といった漠然とした思いも、心の中に広がってきます。
そんなときに支えになるのが、“同じ立場の誰か”の存在です。
人生経験も重ねた今だからこそ、無理せず、飾らず、素直に話せる関係を築きたい。それは、年齢を重ねたからこその自然な願いなのです。
こんな思い込みがブレーキになっていませんか?
- 「今さら友達って…なんか恥ずかしい」
- 「話しかけて迷惑がられたらどうしよう」
- 「若いころのように仲良くなるのは無理」
- 「SNSも苦手だし、ついていけない」
これらはすべて、「新しいことに踏み出すときに出てくる不安の声」です。
実際には、同じように「話せる人がほしい」と感じている人が、あなたのまわりにもたくさんいるのです。
だからこそ、自分から少しだけ、気持ちを開いてみることが大切です。
更年期からでも友達は作れる。3つのポイント
1)「小さな関わり」から始めてみる
いきなり仲良くなる必要はありません。まずは、「あいさつ」「共通の話題を少しだけ」「相手の変化に気づいて声をかける」といった、“ごく軽い関わり”から始めてみましょう。
- 毎朝すれ違う人に「おはようございます」と言う
- 図書館で本を手にしている人に「それ、面白そうですね」と声をかける
- 趣味の教室で「その作品、素敵ですね」とひと言添える
この“ひとこと”が、心を近づける第一歩になります。
2)「共通点」がある場に行ってみる
更年期世代にとって、ただ「友達を作りたい」と思っても、きっかけがないと難しいもの。そこでおすすめなのが、共通点をもとにした場所に行ってみることです。
- 更年期や女性の健康をテーマにした講座・カフェ
- ウォーキング、ヨガ、ストレッチなど体を動かすイベント
- 地域のボランティアや市民活動
- オンラインでの少人数コミュニティ(zoom読書会やシェア会)
年齢や興味が近い人が集まる場では、「わかるわかる!」という共感が生まれやすく、話も弾みやすいです。
3)「距離感が心地よい関係」を目指す
若いころのように、毎日LINEをし合ったり、四六時中一緒にいる必要はありません。
今の私たちが求めているのは、「無理なく付き合える関係」ではないでしょうか。
- たまにお茶する
- たまにメールをやりとりする
- 近況を気軽に報告しあう
それだけでも、心はずいぶんと満たされるものです。
「合わない人がいたらどうしよう」という不安
年齢を重ねたからこそ、「この人、ちょっと合わないな」と感じることも出てきます。でも、それでいいのです。
大人になった私たちは、「全員と仲良くしなくていい」自由があります。
合う人と、心地よいペースでつながっていく。それが、今の私たちにちょうどいい“友達のあり方”です。
「孤独を感じる」ことは悪いことではない
実は、更年期世代の女性たちの多くが、「孤独」を感じた経験を持っています。
それは決して「人望がない」「性格が悪い」わけではなく、人生の節目に誰もが感じる心のサインなのです。
だからこそ、孤独を感じたときこそ、誰かと話してみるタイミングです。
無理に仲良くなろうとしなくていい。まずは、誰かと「会話をする時間」を持つこと。
それが、じわじわと心をあたため、人との距離を近づけてくれます。
まとめ:これからのあなたの人生に、“新しいつながり”を
更年期は、人生の折り返し地点。
体や心が変化していくなかで、「今の自分にとって必要な人間関係とは?」と向き合う時期でもあります。
友達を作るのに、年齢は関係ありません。
むしろ、人生経験を重ねた今だからこそ、本音でつながれる関係が作れるチャンスでもあります。
「今さら」と思わずに、「今から」と言ってみましょう。
あなたのひと言が、誰かの孤独を溶かし、あなた自身の心もあたためてくれます。
更年期からの友達づくりは、“もう遅い”どころか、“ちょうどいいスタート”なのです。
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