「自分なんて…自信がない…」インポスター症候群 5つの対策【更年期のメンタルケア】

 「自分なんて…自信がない…」インポスター症候群 5つの対策【更年期のメンタルケア】
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永田京子
永田京子
2025-06-22

仕事で成果を出しても、「自分なんて」と心の中でつぶやいてしまう——。そう考えてしまう女性は少なくありません。責任ある立場に立つほど、なぜか自信が持てず、評価を素直に受け取ることができない「インポスター症候群」は、特に40代・50代の更年期の女性が陥りやすい心の揺れです。そんな心の揺れに向き合い、少しでも楽になるために知っておきたいインポスター症候群の5つの対策をお伝えします。

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自分に自信がもてない「インポスター症候群」とは

先日、このようなご相談がありました。

「自分に自信が持てません。仕事で昇進したのですが、私なんかが本当にここにいてよいのだろうか、自分にふさわしいのだろうか、昇進は私が女性だったからではないかなどと考えて落ち込んでしまいます。自信を持って生きたいです。」(40代女性) 

責任のある立場に立つと、心が揺れるというのはとても自然なことです。このような心の揺れが起こるのは、あなたが自信のないダメな人だからではありません。むしろ、真摯に向き合おうとしている証だといってもよいのではないでしょうか。このような心理状態を、「インポスター症候群」と呼びます。インポスター症候群とは、自分を実力のない「偽物」のように思い込み、過小評価してしまう状態です。インポスター(impostor)には詐欺師、ペテン師といった意味があります。インポスター症候群によって、仕事などで本当の力を発揮しにくくなってしまうこともあります。

更年期には自信のなさが助長される可能性がある

このインポスター症候群が提唱されたのは、1978年、臨床心理学者のポーリン・R・クランスとスザンヌ・A・アイムスの著書においてでした。女性に多く見られるとされており、特に、真面目で努力家、責任感の強い人ほどこの状態に陥りがちです。また、驚くべきことに、世界中の7割もの人がこの症状を経験していると言われています。さらに、40代から50代にかけての更年期は、仕事だけでなく家庭、育児、介護など多方面での責任が重なる時期。加えて、ホルモンバランスの大きな変化により、心身のコンディションも揺れやすくなります。

そのような中、「私なんて…」と感じてしまうのはとても自然なことです。しかし、その状態に振り回されてしまうと、日々の生活がつらくなってしまいますよね。だからこそ、できることから対策をしていくことをおすすめします。そこで今回は、インポスター症候群の5つの対策をご紹介します。ぜひ自分に合った方法を見つけて試してみてください。

 

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