【むくみ、大顔、フェイスラインのもたつき解消に】寝たままリラックスして行う「簡単リンパケア」

寝たままリンパケアでアプローチできる部分

これからご紹介するマッサージは、耳の後ろから鎖骨にかけて走るリンパの通り道にアプローチするもの。リンパの通り道には、首こり・肩こり・むくみ・たるみなどに深く関係する、重要なポイントがいくつもあります。

耳の後ろ（乳様突起周辺）

耳の裏側のすぐ下には「耳下腺リンパ節」と「顎下リンパ節」があり、顔から流れてきたリンパの通過点・排出ゲートのような役割を担っています。これらのリンパ節が詰まると、顔のむくみ・たるみ・目の重さ・頭のだるさといった症状が表れやすくなります。優しく流すことでその詰まりをゆるめ、顔周りのさまざまな不調の緩和に効果が期待できます。

首筋（胸鎖乳突筋に沿ったライン）

首を斜めに走る「胸鎖乳突筋」のまわりには、リンパ管・神経・血管が複雑に集まっており、首や肩のこりにも密接な関係があります。胸鎖乳突筋は、長時間のスマホ使用やデスクワークなどで緊張しやすく、放っておくと呼吸も浅くなりがち。優しくなで下ろすことで、首の緊張がゆるみ、呼吸を自然と深めることができます。

リンパケアが首こり・肩こりに効くのはなぜ？

長時間のデスクワークやスマホ使用をしていると、無意識に頭が前に出がちになっています。この「頭が前に出た姿勢」は、首〜肩まわりの筋肉に余計な負担をかけ、こりや血行不良を引き起こします。

マッサージで胸鎖乳突筋沿いのラインをやさしくなでると、首の前〜横の緊張がゆるみ、首の可動域が広がります。すると、肩をすくめる癖が減り、肩甲骨も自然な位置に戻りやすくなります。

また、首周囲の血流が改善されることで、筋肉の「酸欠状態」がリセットされる効果も。緊張した筋肉を直接ほぐすのではなく、血流とリンパの流れを通して筋肉を「自然にゆるめる」ことで、首こりや肩こりが緩和できるのです。

期待できる効果と変化

・フェイスラインや頬のむくみの軽減
・首こり、肩こりの緩和、首の可動域アップ
・目の疲れや頭の重だるさの軽減
・姿勢の改善（巻き肩・前のめり姿勢が整いやすくなる）
・鎖骨まわりの詰まり解消による、呼吸の深まり
・自律神経の調整による、睡眠の質向上・緊張の緩和
・肌の血色感アップ、くすみ軽減

寝ながら簡単！「首元リンパケア」

首や顔、肩の内側にある「流れの通り道」を意識しながら行うセルフケアをご紹介します。「なでるだけ」で、むくみの軽減・首こりの緩和・フェイスラインの引き締めなど、さまざまな良い変化をもたらします。

①楽な姿勢をつくります。寝転がるのが難しい場合は、座って行っても構いません。

②左手を右耳の下に軽く添えます。

③首筋に沿って鎖骨まで手をなで下ろしましょう。このす動きを数回繰り返し、反対側も同様に行います。

動画で動きを確認したい方はこちら