急な吐き気...もしかして急性緑内障発作?医師が教える、急性緑内障の意外なサイン

 急な吐き気...もしかして急性緑内障発作?医師が教える、急性緑内障の意外なサイン
Adobe Stock
甲斐沼 孟
甲斐沼 孟
2025-06-15

症状をそのまま放置すると、短期間で失明も起こり得る急性緑内障発作の代表的な症状について、医師が解説します。

広告

急な吐き気...もしかして急性緑内障発作?

急性緑内障発作は、急に眼圧が上昇することで、突然吐き気に襲われて、目の奥の激しい痛みや視野の異常を引き起こし、突発的かつ短時間で症状が悪化しやすいという特徴があります。

緑内障の中でも、急激に眼圧が上昇することで発症する急性緑内障発作は、頭痛や吐き気が突如発生して、失明する危険性をはらんでいる病気です。

急性緑内障発作の代表的な症状として、吐き気以外にも、頭痛、目の奥が充血して痛いなどが挙げられます。

自覚症状を認めてから、時間が経過すればするほど、視力低下や視野障害などの症状が出てきて、症状を放置して治療しないままでいると、短期間で失明に至ることもあります。

吐き気などの症状から、脳の病気が疑われることが多く、眼科の受診が後回しになって、適切な治療の実施が遅れる場合が少なくありません。

吐き気と同時に、目が充血する、視野や視力に異常を感じたら、すぐに眼科を受診することも検討しましょう。

急性緑内障発作では、眼圧の急上昇により、普段と違う見え方や強い痛みが突然現れるといった発作症状をあらかじめ把握しておくと、万が一自分自身が吐き気や目のトラブルを感じた際に、迅速に対策を講じることが可能です。

吐き気
photo by Adobe Stock

急性緑内障発作とは?

急性緑内障発作は、特に有意な前兆もなく、急激な発作が襲う目の病気であり、症状をそのまま放置すると急に視力が低下して、数日単位で失明に至る可能性があります。

発作に伴って、眼圧が急速に上昇すると、急性緑内障発作が起きて、緊急的な治療が必要になる場合も想定されます。

頭痛や吐き気などの症状は、通常であれば、脳疾患や心臓疾患の関連症状と間違われやすい特性を持ちますが、目に激痛を覚える、急に視力が低下する、頭痛や吐き気を自覚する症状があったときは、急性緑内障発作を疑って、適切に眼科など専門医療機関を受診しましょう。

急性緑内障発作の治療方法に関しては、症状の程度や経過によって多少異なりますが、一般的には、眼圧を下げるための点滴や点眼、内服薬治療を実施します。

まとめ

吐き気を催した際には、急性緑内障発作の可能性があります。

この目の病気は、急激に眼圧が上がって、視力低下や視野障害などをきたします。

急性緑内障発作が起きた場合、眼圧が急激に上昇する結果として、「目の痛み」や「吐き気」といった症状が出現します。

症状をそのまま放置すると、短期間で失明することがある恐ろしい病気ですので、突然の視力低下や強い吐き気、頭痛などの症状を認めた時には、すぐに眼科を受診しましょう。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

吐き気