【お手軽ツボ押しで快適な“のど”に】のどの痛み・ひどい咳・声枯れに効果のあるツボ「雲門」の押し方

ツボ押しのもたらす効果

ツボを刺激する療法として、指圧、鍼灸などがありますが、自宅でも気軽に押して気軽に押したり、叩いたり、温めたりすることができます。今回は筆者が実際に効果を感じたツボをご紹介いたします！

のどの不調に効く「雲門」

今回ご紹介するツボは、「雲門（うんもん）」。「雲」とは霧を指し、「門」は出入りする門のこと指します。身体の中の肺の「気」が、ちょうど霧のように始めて出てくる門、ということから「雲門」と命名されました。

雲門は手の経路と繋がっている

雲門は、腕を通る「太陰肺経（たいいんはいけい）」という経絡に存在します。肺及び呼吸に関わる気の巡りを良くし、肺の気と手足の熱を瀉(くだ)す作用があります。

肺の症状に関わる全般、心肺の循環機能を高める効果とおよび肩部の痛み、また、風邪などによる手足の熱を下げる効果があります。

気分の落ち込みにも効果あり

東洋医学においては、特に秋に起こりやすい気分の落ち込みや、乾燥で咳やのどの痛みに、雲門のツボ押しが有効とされています。しかし、秋以外にも、女性はホルモンの影響で情緒不安定気味になったり、驚いたり、ショックな事が急に起きて、不可抗力で気分が滅入ったり、ということはよくあります。

一方で、室内のエアコンや空気清浄機でのどの炎症症状をおこしがちな人にも雲門のツボ押しは効果的。のどがヒリっとしたらぜひこのツボを触ってみましょう。

●雲門の探し方

鎖骨を肩の方に辿っていった下側のふち。三角筋と大胸筋の間にある三角形に窪んでいる場所です。烏口突起の内縁、腋窩動脈拍動部です。

●雲門のツボ押しをすることで得られる効果

のど痛、声枯れ、喉の乾燥の緩和
喉風邪の症状の緩和
ゼイゼイ、ハアハアなどの息切れの緩和
呼吸トラブルのケア
手足のほてりの改善
気分の落ち込みの改善
情緒が安定する
気の滅入りの改善
更年期特有の精神不安定の改善

●刺激の仕方（叩き方）

【ピンポイントに刺激する方法】

①小さなものをつまむように、片手の指をくっつけて尖らせる。

②鎖骨の下にあるツボ周辺をトントンと叩く。

③目安は10回を３回セット。気持ちよければもっと増やしても構いません。

【広い範囲を、少し強めに刺激する方法】

①手を軽くにぎって拳を握る。

②鎖骨下のツボ周辺をドンドンと少し強めに叩く。 

③自然にはーっとため息が出るまで叩き続ける。

④休みを入れながら、3セットほど繰り返す。

咳が出きった感覚、喉が軽くなる感覚が出てくると効果が表れている証拠です。叩きすぎて身体が痛くならないように注意しましょう。ゆっくり様子を見ながら行なってください。