花粉や乾燥の季節。鼻やのどのコンディショニングを整えるには?少しでも快適な春を過ごすためのヒント

 花粉や乾燥の季節。鼻やのどのコンディショニングを整えるには?少しでも快適な春を過ごすためのヒント
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仁平美香
仁平美香
2025-02-05

花粉の飛散や、乾燥&冷えによる風邪など、鼻や喉のコンディションを整えるのが難しい季節が到来しました。私自身花粉症持ちで、以前はマスクも薬も手放せない状態でしたが、日々のセルフケアで12~13年前位から、マスクや薬なしでも過ごせるようになりました。鼻や喉の調子は体質や環境にも左右されるかと思うので、効果には個人差があるかと思いますが、少しでも快適な春を過ごすヒントになればと思い、私のセルフケア法をいくつか紹介していきます。

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鼻やのどのための腸ケア|肺と大腸の経絡の巡りをよくする 

東洋医学では肺、大腸経は秋に乱れやすいとされる経絡なのですが、乱れると鼻やのどに不調として現れる経絡で、今の時期にもケアしたい経絡です。まずは、この2つの経絡や臓器にフォーカスして鼻やのどのためのセルフケアを紹介します。

肺(気管支など呼吸器系全般)と大腸はセットで考えられていて、どちらかが乱れるともう一方も乱れるし、反対にどちらかを整えるともう一方にもよい影響があると考えられています。ボディケアのクライアントさんをみていると、花粉症の症状が重い人ほど、お腹が硬くなっていて、便秘もしくは下痢をしやすい状態になっていると感じます。

食事の際、消化しやすいように調理したり、よく噛んで食べる、排せつのタイミングを逃さない(我慢すると便が硬くなり排泄しにくく)などの生活習慣を気を付けるのはもちろん、肺や大腸によいセルフケアも行ってみましょう。

肺&大腸 経絡セルフケアとストレッチ

1)鎖骨下(腕の付け根に近い鎖骨の外側部分)をやさしく指でほぐす 

2)手の親指の爪の付け根をもむ 

3)手の人差し指の爪の付け根をもむ 

4)小鼻の横をやさしく押す 

5)両手の人差し指と親指で輪っかをつくり、両腕を後ろに挙げる(痛みが出ない程))ところまで、すっとあがるところまででOK 5呼吸程キープ 

6)両腕を降ろしたら、体側より少し後ろに右腕を引く 

7)首を左にゆっくり倒して5~7呼吸ほどキープ 

8)逆側も同様に行う

9)お腹を右下から左下を通り下腹部へ時計周りに円を描くようにゆっくり5周ほどマッサージ。※痛みを感じるほど押さないこと。硬さを感じる箇所は押さずに止まって少し揺らすように指を動かすと良い。

体力に見合った運動を、汗ばむ程度に 

次に運動強度についてお話していきます。23~24年前頃、私はゼーハーするくらいキツイ運動が好きで、汗だくで運動したりしていましたが、そのころが一番花粉症の症状がひどくて、マスクの中で鼻にティッシュをつめて外出したり、ティッシュの箱を1日1箱箱使い切ったこともありました。今思えば、体力以上の運動で免疫を下げていたのかもなぁとも思っています。20年前くらいからは、自分の体力に見合った、少し汗ばむ程度&翌日に疲労を残さない運動にチェンジ。ヨガクラスではチャレンジポーズの指導をすることもありますが、できるだけ力まない身体の使い方で行うように指導しています。個人個人の体力差もそうですが、同じ人でも、日によって、また時期(例えば季節や生理のリズムなど)によっても体力は変化してきます。へとへとになりすぎていないか、自分の体調と向き合いながら、日々運動強度を設定していきましょう。

肩甲骨の間を軽擦してみよう

花粉症の症状がつらいときは、肩甲骨の間に花粉症に効くツボがいくつかあるので手ぬぐいやタオルで肩甲骨の間をこするのもおすすめ。家族や友人と肩甲骨の間をさすりあいっこするのもよいですね。もちろん、腕を動かしたり、胸を開いたり、肩甲骨周辺をゆるめるヨガポーズもおすすめです。

物理的な浄化も大切|鼻うがいのすすめ 

鼻や喉の調子を整えたいときは朝いちに鼻うがい用のポットを使って鼻うがい。 花粉が飛んでいる時期やほこりっぽい場所や人が多く集まる場所に行った際は外出から帰ってきたタイミングがおすすめです。

塩をひとつまみいれたぬるま湯(ぬるま湯1リットルに対して塩を9gほどいれた濃度がベスト)を片鼻から「あー」と声を出しながら入れて、反対側の鼻から出し、やさしく鼻をかみます。※強く鼻をかむと耳を傷める可能性があるのでやさしく。反対側も同様に。 

これからまた冬本番。そしてお花見シーズンなども待っています。鼻や喉のコンディショニングをしてさわやかに春を迎えましょう。

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