【花粉症に効果的】鼻呼吸で行う、花粉症のさまざまな症状をやわらげるヨガポーズ３選

花粉症なぜ起きるの？

花粉症とはスギやヒノキ、イネなどの花粉が原因で起こるアレルギー症状です。
春になり植物が元気に活動を始めると、空気中に飛散する花粉の量が増えます。呼吸とともに体内に入ってきた花粉を体外に排出しようとして起こるくしゃみや鼻水。これらは普段から自然に起きるものですが、これがアレルギー反応として強く出てしまうことで過敏に花粉に反応してしまうと花粉症に。
偏った食生活や睡眠不足によってホルモンバランスや免疫機能が低下することで症状が悪化してしまうこともあります。

また、花粉症は花粉だけが原因とは限らず、ハウスダストや化学物質などにアレルギー反応が出てしまう場合もあります。いずれにせよ、アレルギー反応を和らげるためには規則正しい食生活や十分な睡眠、運動を心がけましょう。
呼吸に意識を向けるヨガは自律神経を整えやすく、ヨガポーズで全身の血流やリンパの流れを促してデトックス効果を高めます。
呼吸の大切さと花粉症に効くヨガのポーズをご紹介します。

花粉症でつらいときこそ、鼻呼吸に意識を向けて

呼吸を大切にするヨガでは主に鼻呼吸を意識して行います。
花粉症に悩まされているひとからすると、鼻水や鼻詰まりでそれどころではないという感じですが、口呼吸ではダイレクトに細菌やウイルスが取り込まれるため抵抗力が下がり余計に花粉症を悪化させてしまうことも。
鼻呼吸を意識することで、鼻毛（びもう）が細菌やウイルスをキャッチして体内に入るのを防いでくれます。また、ゆっくり丁寧に鼻呼吸を繰り返すことでリラックス効果が高まり、自律神経が整いやすくなります。また、鼻呼吸に加えて腹式呼吸を意識することによって、呼吸で内蔵をほぐし血行促進、細胞が活性化して免疫力アップにも繋がります。

花粉症に効果的なヨガポーズ３つ

魚のポーズ（マツヤ・アーサナ）

くしゃみや鼻詰まりなど呼吸器系の症状に効果がある魚のポーズは、胸を高く持ち上げて肋骨を開くため深い呼吸ができるポーズです。頭頂にあるツボも刺激できリフレッシュ効果も期待できます。

《やり方》
１．仰向けに寝て、両手、肘を身体の下に敷く
２．肘で床をぐっと押して胸を高く持ち上げ、頭頂を床につける
３．大きく胸を開いた状態で深く鼻呼吸を繰り返す
４．戻るときは、もう一度肘で床をぐっと押して頭が最後になるようにゆっくりと上半身を床におろす
 

座ったねじりのポーズ（アルダ・マッチェンドラ・アーサナ）

ツイストのポーズでは腹部をねじりながら内臓に刺激を与えることで血流促進、デトックス効果を高めます。まずは溜まっているものを手放すことで身体や心にスペースをつくりましょう。

《やり方》
１．長座で座り、右膝を立てて左足の外側にかける

２．左膝を内側に曲げてかかとを右のお尻の近くに置く
    （このとき両方の坐骨が安定して床に付くのを意識。もし右のお尻が浮いてしまう場合は左足を伸ばしたままで行います）
３．右手をお尻の後ろにつき、左肘を右足の外側にかける
４．吸いながら腰から背筋を伸ばし、吐きながら上半身を右にねじる
５．お腹の呼吸を意識しながら５呼吸ほど繰り返す
 

ラグドールのポーズ

脱力しながら前屈するラグドールのポーズは、花粉症からくる目や鼻のだるさやむずむずをスッキリさせてくれます。股関節から深く前屈して全身の血流を良くし頭も気持ちもリフレッシュ。名前の通り力の抜けた人形になったような気持ちでポーズをとってみて。

《やり方》
１．脚を腰幅に開いて立つ

２．股関節から上半身を前に倒して膝を曲げ、前ももとお腹をくっつける
３．頭の上で肘同士を掴み、上半身全体を脱力させる

４．膝を少し伸ばして前ももからお腹を離したら、上半身を前後左右にゆらゆらと揺らす

５．動きを止めて両手も開放してだらんと脱力
６．起きるときは息を吸いながら背骨をひとつひとつ積み上げるように頭最後に起き上がりましょう