充血、かゆみ…春は、目に不調がでやすい季節。美しくて健やかな瞳のためのセルフケア
暖かくなってきて桜が楽しみな季節になりました。 春(3月~5月頃)は、冬の間眠っていた生物が動き出す時期です。人間も、もちろんこの環境の大きな変化に影響を受けやすく、花粉が原因となる花粉症以外にもアレルギーが出やすい時。そして、春は目に不調が出やすい季節とも言われています。
東洋医学では春は肝機能が乱れやすい季節。[肝]が乱れると、精神的な不安定さが出やすくなってしまう他、充血など、目に関する不調が出やすくなるとされています。
現代では本や漫画なども電子化が進み、様々なネットサービスが増えて、パソコンやスマートフォンの使用時間が格段に増えています。目にほこりが入っていないのに入っているように感じて、充血気味になる[渋り目]という症状がありますが、基本的には老化現象として起こることが多かったこの症状が、最近は若い世代の人にも増えているそう。目を酷使することで、視力減退やかすみ目など様々な症状が起こります。
特に目の不調が出やすい春の季節は、意識的に目を休める時間を取り、目によいエクササイズや食べ物などで、目を労わっていきましょう。
目の疲れをとり、潤いを作るセルフケア
目の周りのやさしいマッサージ
※充血しているときはマッサージは控えて、冷たいタオルでクールダウンさせましょう。
1,目頭を鼻の方向に向かって骨の際をやさしく3秒かけてやさしく押し、ゆっくり圧をほどく を5回ほど繰り返す。
2,次に眉毛の下の骨に沿って外側に向かってやさしく押していき、
3,最後はこめかみ周辺に親指をあて、やさしく3秒かけてやさしく圧をかけていき、ゆっくり圧をほどく を5回程繰り返す
目の疲れをとる襟足&側頭部マッサージ
後頭部や側頭部の筋肉のこわばりは頭痛や目の疲れの原因になりやすく、髪の生え際には目の疲れや目のトラブルに効くツボがいくつかあるので、やさしくほぐしてみましょう。
1,後頭部中央の髪の生え際の両側にある、太い筋肉のすぐ外側に親指をあて、少し頭皮を上に持ち上げるようにしてやさしく圧をかけ、ゆっくり5~10呼吸程待つ(30秒~1分程度)
※時間があれば、後頭部にあてている指を少し外側にずらし、何か所か同じように行ってみましょう。
2,次に側頭部(耳の上くらい)に指の腹をあて、円を描くようにしてやさしくマッサージ。頭皮を動かすイメージで。
視力減退や疲れ目のための足部マッサージ
1,まずは内くるぶしとかかとを結んだ線の中間をみつけ、そのやや後ろ側をマッサージ。
2,次に足の甲にある、親指と人差し指からつながる骨(中足骨)の間をなぞるようにこすりあげてきて、骨のまたの部分(骨がぶつかる手前)で3秒程やさしく圧をかけて、ゆっくりほどくを5回程繰り返す。
ゆっくりまばたき
1,目の疲れを感じたら、まぶたを閉じたまま、視線を上下、左右に動かしましょう。
2,ゆっくり目を開いたら、きゅっと目を閉じて開けてをゆっくり10回程繰り返します。
ゆっくりまばたきをするだけでも目に潤いが出てきやすく。
目の健康のためのヨガポーズ
[肝]を巡らせるためには体側を伸ばすポーズがおすすめ。三角のポーズや、座位の開脚側屈などを日々の練習にプラスして、春の練習ルーティンとして取り入れてみましょう。
目によいおすすめ食材
あさりやあわび、シジミなどの貝類は様々なタイプの方におすすめの目によい食材です。
他に、充血が気になる方は菊花(おひたしなどでポン酢と食べると美味しいです。わたしの小さい頃からの好物のひとつ)、目の不調に加えて冷え症、顔色がくすみがちな方にはハト麦やクコの実なども〇
目を休ませる休息時間を忘れずに、セルフケアや栄養で身体を整えて、自然界の環境の変化にうまく対応していきたいですね。
AUTHOR
仁平美香
WAY-TOKYOヨガ&ボディケアサロン主宰 パーソナルヨガおよびグループレッスンの他、オイルマッサージ、指圧整体等を様々な年代のクライアントに提供。ヨガ講師(WomensAwarenessYoga、月経血コントロールヨガ、産後、マタニティヨガ等、講師養成スクールにて講師育成を行うほか、イベントやレギュラークラスで指導中)、栄養士。女性のためのヨガ協会代表。「カラダをゆるめてこころを整えるはじめての月経血コントロールヨガ」「医師もすすめる血管美人ヨガ」等8冊の著書がある。雑誌・WEB等コラム連載&監修多数。
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